正立寺梵鐘(しょうりゅうじぼんしょう)
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[所在地] 寝屋川市黒原城内町
正立寺の梵鐘は、山門を入って左側(南側)の奥に建っている鐘楼につるされています。
鐘の大きさは、高さ125センチメートル、口径68センチメートルです。
鐘に刻まれている銘文によると、1707年(寳永4年)に河州(河内国)茨田郡黒原村(まったぐん くろはらむら)の正立寺の鐘として鑄物師(鋳造職人)の岸本仁右衛門尉藤原寛敬(きしもとにえもんのじょう ふじわらのひろのり)によって鋳造されたことが分かります。
鐘に刻まれている銘文には、陽鋳(浮き彫りに鋳出されたもの)と陰刻(彫り込まれたもの)の両者が見られます。
池の間の各区には、撞座に対向するように左右一対の天人像が浮き彫りされています。
撞座に直行する縦帯には雲台をともなった日文(太陽)と月文が同様に鋳出されていて、草の間の各区には牡丹唐草文が鋳出されています。
全体に装飾性に富み、鋳上がり・意匠ともに優れたみごとなものです。
鐘身には4個の小円孔が縦方向に並んでいますが、戦時中の兵器生産を目的とした金属供出のときに、鐘の成分を分析するためにあけられたものです。
問合先
文化スポーツ室 電話:072-824-1181(代表)
更新日:2021年07月01日