大念寺十三仏板碑<だいねんじじゅうさんぶついたひ>(大)
ページID: 3135
大念寺にある2基の十三仏板碑のうち、向かって左側(北側)の大きなものは総高115センチメートル、厚さ15センチメートルです。
幅は上・下部ともに60センチメートルで変わりません。
左(北)側に生えている樹木の根の影響で右(南)側に傾いています。
舟形の塔身部は幅5センチメートル程度の輪郭部分をもち、内部は一段彫りくぼめられています。
内部には蓮華座上に乗る仏像が下部から3・3・3・3・1に配置され、その上部に4本の瓔珞(ようらく) をもつ天蓋が半肉彫りで表現されています。
石材は花崗岩(かこうがん)です。
残っている状態は右側のものより良好で、像容は比較的明瞭です。
下から2・3・4段目の蓮華座は、つながったように表現されています。
下部には9行にわたって法名が刻まれていますが、中央の「本願人道永」を除くと判読は困難です。
右側の法名は「妙善」「妙圓」「妙永」「妙玉」「妙西」が判読されており、3段8行に24名の法名が刻まれていたと推測されます。
輪郭の下部の左右にはそれぞれ「六月十五日」、「慶長十六年辛亥(1611年)」と造立年月日が刻まれていて、 右側の十三仏板碑より少し新しいものであることが分かります。
問合先
文化スポーツ室 電話:072-824-1181(代表)
更新日:2021年07月01日