大念寺梵鐘(だいねんじぼんしょう)
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[所在地] 寝屋川市堀溝二丁目
大念寺の梵鐘は、山門を入って左側の清滝街道(行基(ぎょうき)みち)に面して建っている鐘楼につるされています。
鐘の大きさは高さ146.5センチメートル、口径92センチメートルで、市内最大です。
鐘に刻まれている銘文によると、1670年(寛文10年)に 和泉州日根郡嘉祥寺村(いずみのくに ひねぐん かしょうじむら)(現在の大阪府泉南郡田尻町) の浄光寺の鐘として、冶工(鋳造職人)の白井氏九右衛門藤原正近(しらい うじきゅうえもんふじわらのまさちか)と 江野本長左衛門藤原家次(えのもと ちょうざえもん ふじわらのいえつぐ)によって鋳造され、 その後1928年(昭和3年)に大念寺に寄進されたことが分かります。
鐘の上部に鋳出されている「乳」と呼ばれる突起は、108個あります。
この乳の数は、室町時代の終わりごろから「百八煩悩」になぞらえて108という数が流行しますが、本梵鐘もこうした当時の仏教思想をよく表していると考えられます。
草の間には細かい唐草文が施されていますが、全体に装飾の少ない素朴な大型の鐘です。
鐘身には6個の小円孔が縦方向に並んでいますが、戦時中の兵器生産を目的にした金属供出のときに、鐘の成分を分析するためにあけられたものです。
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更新日:2021年07月01日