高宮遺跡出土墨書銘曲物桶(たかみやいせきしゅつどぼくしょめいまげものおけ)

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高宮遺跡出土墨書銘曲物桶の写真
  • [出土場所]
    高宮
  • [保存場所]
    埋蔵文化財資料館
    (寝屋川市打上宮前町3-1中1番館1階)

物曲桶は、直径16センチメートル、高さ14センチメートル、厚さ0.5センチメートルで、薄い板材を曲げて、両端を合わせて円筒状にして合わせ目を桜の皮で結び、外面の上と下に箍(たが)をはめています。

外側中央に「保延六年□月十一日待近桶也(ほうえいろくねん□がつじゅういちにち ちかくにはべるおけなり)」と年号など銘文が墨書されています。

埋蔵文化財資料館周辺の地図

保延六年は西暦1140年です。

木製の井戸枠をもつ直径2メートル、深さ3メートルあまりの井戸から出土したもので、井戸の祭りに使われたものと考えられます。

保存状態もよく、当時の生活や木工技術の復元に役立つだけでなく、墨書銘 からいっしょに出土した瓦器椀(がきわん)などの年代が分かり、近畿地方の中世土器の年代観や井戸の祭りを考えるうえで貴重な資料です。

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更新日:2021年07月01日