令和8年4月号 クライミング”世界の頂点”目指して 摂南大学4年生 吉田智音さん

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広報ねやがわ4月号ひと物語1

高さ12mを超えるクライミングウォール(人工壁)を6分の制限時間でどこまで登れるかを競うスポーツクライミングのリード種目。昨年のワールドカップ(W杯)で悲願の初優勝を成し遂げ「まだ限界は感じていません」と、来年の世界選手権制覇と2年後の五輪出場を見据えています。

持久力や技術、判断力が求められるリードは、1本の命綱を頼りにホールドと呼ばれる突起物を使って壁の頂点を目指します。摂南大学の寝屋川キャンパスにも2年前、高さ12.5mの国際基準を満たす人工壁が完成し、27人が活動するスポーツクライミング部に所属。大学のサポートを受けながら世界を転戦し「競技に集中できる貴重な環境」と感謝します。

小学生で公式戦デビュー

出会いは6歳の時でした。高いところに登ることが好きだった吉田少年は母親が見つけてきたクライミング教室に通い、リードは小学校に入ってから始めました。

最初は専用のシューズも履かずに裸足で登っていましたが、5年生の時に全日本ユース選手権で公式戦デビュー。この頃には日本代表を目指していたといい、「高校受験がない環境で競技に集中したい」と中高一貫校に進学しました。

競技人生の転換点

「登るか勉強か」の生活を送っていた中学校2年生の時にジュニアオリンピックカップで優勝し、アジアユース選手権に出場。日の丸のユニホーム姿で表彰台の真ん中に立ち、「競技人生の転換点になりました」。

高校1年生でジャパンカップも制して日本一に。ところが3か月後に初めて挑んだW杯は20位に終わり、世界との差を見せつけられました。海外勢の中では小柄で「ホールドが遠くに見え、経験したことのない距離感の違いに驚きました」。

学業と両立しW杯初優勝

「大学進学かプロか」で悩み、日常的に使える施設や学業支援が充実した摂南大学に入学。世界で勝つためには現地での経験が不可欠と、学業と両立しながら海外遠征にこだわり、世界トップレベルの選手が訪れるオーストリアを中心にトレーニングを積みました。

「リードは根性の世界」とも。日々の練習と試合で培われた”諦めない根性”で限界に挑み、26戦目となった昨年5月のW杯でついに優勝。11度目の決勝でつかんだ栄冠に「勝ちきれない年が続いただけに、不安を払拭できました」。

広報ねやがわ4月号ひと物語2

優勝したW杯で壁に挑む吉田さん

広報ねやがわ4月号ひと物語3

W杯の表彰台に立つ吉田さん(中央)

夢は世界選手権制覇

9月には世界選手権で銀メダルに輝き、「優勝に届かず悔しいが、2位の結果は自信になりました」。W杯と世界選手権のポイントでリードの世界ランキング1位も獲得し、飛躍の1年となりました。

大学最後となる今年の目標は、W杯から名称が変わるワールドクライミングシリーズの年間優勝です。今季の開幕を前に「今のところ大きな弱点もなく、課題は全体のレベルアップ」ときっぱり。生涯目標にかかげる世界選手権優勝と2年後のロサンゼルス五輪切符を目指して気を引き締めています。

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更新日:2026年03月26日