令和5年2月号 9人制バレーボール リーグ立ち上げ8連覇 佐々木厚さん

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選手たちに指示を出す佐々木さん

選手たちに指示を出す佐々木さん

9人制バレーボール リーグ立ち上げ8連覇

佐々木(ささき) (あつし)さん(60歳・平池町)

日本で普及した9人制のバレーボール。佐々木厚さんは実業団のトップリーグ設立にかかわり、監督としても初代女王のチームを率いて8連覇の偉業を成し遂げました。

五中でバレーボール部に

バレーボールを始めたのは寝屋川市立第五中学生時代。「まあまあ強かった」という府立南寝屋川高校(現緑風冠高校)では主将だった2年生のときに府立高校の大会で優勝し、翌年の近畿大会でもベスト8入りしました。

身長173センチメートル。背の高さはあまり気にしませんでしたが、進学した大阪体育大学では大きな部員ばかり。「これは無理や」と3年生から母校の高校で後輩を指導。卒業後、しばらくして帝国女子高校(現大阪国際滝井高校)に誘われ、これが指導者の道に進むきっかけとなりました。

実業団で9人制チーム指導

当時の監督は現在、Vリーグ女子の岡山シーガルズを率いる河本昭義さんでした。その下でコーチを務め、平成4年の全日本高校選手権大会(春高バレー)で初優勝。理論的な指導法も学びました。

念願の保健体育教師になりましたが、「監督として力を試したい」と選手の就職などで縁があった松下電池工業に転職し、9人制女子チームのコーチを経て監督に就任。平成26年春に選手とともに別のグループ会社に移籍し、「パナソニック ブルーベルズ」として再スタートを切りました。

リーグ設立を主導

9人制が主流のママさんバレーは当時も盛んでしたが、実業団チームは徐々に減少。注目されるトップリーグの必要性を佐々木さんなどが呼びかけ、「V9チャンプリーグ」の設立にこぎつけました。

女子8チームが参加してリーグがスタートしたのは平成27年。まさに佐々木さんが選手10人と再出発した翌年のことでした。「優勝など思ってもみませんでした」が、7戦全勝で初代女王に輝き、昨年10月に8連覇を達成しました。

「9人制は職場スポーツの一環」と佐々木さん。長く続くラリーやスピーディーなプレーが魅力と語り、会社の従業員やファンに元気や感動を届けてきました。

6人制の国体に挑戦し4強

令和元年には「元日の朝にひらめいた」という6人制の国体にも挑みました。2月から1か月に1週間は6人制の練習を行い、大学生や岡山シーガルズとの練習試合や合宿にも参加。茨城国体の予選を勝ち抜いて成年女子の大阪代表となり、ベスト4に。「努力すれば9人制のチームでもやれることを見せてくれました」。

9人制も「パスやトスなどの基本は6人制と同じ。大事なことは選手をしっかり掌握し、チームをまとめることに尽きます」。そのために自身も心と体のバランスを保ち、選手に接してきました。今年も6月にリーグが開幕。目指すのはもちろん9連覇です。

9人制バレーボールとは

6人制のようなポジションのローテーションがなく、コート内で自由にプレーできますが、ブロックなどで手や腕がネットを越えてボールに触るとオーバーネットの反則になります。サーブは1本失敗してももう1本打つことができ、21点の2セット先取(3セットマッチ)で勝利が決まります。

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更新日:2023年01月26日