令和4年8月号 「西日本新人王に輝く 将来はチャンピオンに!」 平井乃智さん

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全日本バンタム級新人王西軍代表決定戦のリングで闘志を見せる平井さん

西日本新人王に輝く 「将来はチャンピオンに!」

平井(ひらい)乃智(だいち)さん(21歳・長栄寺町)

15歳でボクシングを始めた理由は「サラリーマンになりたくなかったから」だそうです。高校生のときにプロテストに合格。昨年、西日本バンタム級新人王に輝き、目標のチャンピオンに夢を膨らませています。

市立第二中学校の3年生のとき。部活のテニス部を引退し「このまま高校に行き、普通に就職するのはいややなあ」と、思いついたのが小学生の頃にテレビで見て興味を持ったボクシングでした。元世界チャンピオンの石田順裕(のぶひろ)さんが寝屋川市内に設立したばかりのジムに11月から通い始めると、その日からボクシング漬けの日々となりました。

デビュー戦はTKO負け

北かわち皐が丘高校では「間合いやスピードがボクシングにも生かせれば」と剣道部に入り、相手の動きに対する反応がよくなったといいます。

2年生のときにプロテストに合格。しかし、半年後のデビュー戦は「ボロボロでした」。4戦無敗の相手に連打を浴びてレフェリーに試合を止められ、1ラウンド開始51秒でTKO負けを喫しました。

ほろ苦いデビュー戦でしたが、「頭を左右に振ったり体を動かしたりするボディーワークの大切さを学びました」。

 

スイッチヒッターで新人王に

身長は163センチメートルと小柄。相手に距離を取られるとパンチが届かず、積極的に前へ出る接近戦を心掛けました。さらに試合中にオーソドックスの構えからサウスポーに切り替え、相手を惑わすスイッチヒッターに転向しました。

するとバンタム級に1階級上げた次の試合から3連勝し、昨年7月の西日本新人王準決勝でも身長が5センチメートル高い相手に判定勝ち。決勝で相手が棄権したため西日本新人王を獲得し、全日本新人王西軍代表決定戦にも勝利しました。

バイトしながら王座めざす

調理師免許を取り、日本料理店などでアルバイトをしながら今も週6日間ジムに。試合が決まると約1か月前から減量が始まり、野菜と肉中心の食事で約60キログラムからバンタム級の上限体重(53・5キログラム)まで落としますが、「つらいと思ったことはありません」。

戦績は5勝2敗。次は8月11日の6回戦で同じ年にデビューした“プロ同期”と対戦予定です。この試合に勝つと8回戦以上の試合ができるA級ライセンスを取得。スター選手への登竜門となる日本ユース王座にも挑戦できるだけに「次の試合は絶対勝ちたい」と意気込み、世界チャンピオンを育てた石田さんも「真面目で練習熱心な姿勢がいい」と期待します。

父親も高校時代にボクシングをしていたことをプロになってから知ったといい、毎回、試合会場に駆けつける家族の応援を力に夢のチャンピオンをめざします。

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更新日:2022年07月26日