令和3年9月号 「50歳からの挑戦」 芝岡マチ子さん

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創作活動に意欲を見せる芝岡マチ子さん

創作活動に意欲を見せる芝岡マチ子さん

金賞受賞作品

金賞受賞作品

はんこを組み合わせて香水の瓶ができるオリジナル作品

はんこを組み合わせて香水の瓶ができるオリジナル作品

50歳からの挑戦

芝岡(しばおか) マチ子(まちこ)さん(56歳・上神田)

図柄や文字を彫って楽しむ消しゴムはんこ。芝岡マチ子さんは会社勤めの傍ら50歳から始めた趣味が高じて作家の仲間入りを果たし、昨年はコンテストで金賞に輝きました。

はんこの魅力にはまる

「母が趣味で水彩画に親しみ、私も小さい頃から絵を描いたりモノを作ったりすることが好きでした」が、消しゴムはんことの出会いはつい6年前のこと。インターネットのサイトで見つけて興味を持ち、今年9歳になる保護猫「しぐれ」を彫ってみたいと思ったのがきっかけでした。
すぐに手軽に楽しめる魅力にはまり、ブログで知り会った友人も同じ趣味だったため意気投合。多くのはんこ作家が加盟する国際イレイサースタンプ協会の公認講師の資格取得を一緒に目指し、合格すると「寝屋川きのこサークル」を立ち上げました。

コンテスト初受賞も…

協会のコンテストに初めて挑んだのは3年前の夏。猫と和服姿の女性を大正ロマン風のデザインで特別賞を受賞しました。
しかし、その後は2回続けて受賞を逃します。「今思えば、作品の完成度とそれに向き合う真剣さが足りなかったと思いますが、当時は自信をなくして相当落ち込みました」と振り返ります。
それでもコロナ禍でサークル活動の自粛が続いていた昨年、コンテストに再挑戦しようと決意。新たな資格も取得し、「はい上がるような思いで一から勉強をし直しました」。

集大成作品で金賞獲得

ちょうど四季折々の花を題材に小作品を制作していました。その集大成として、「花と幸福」をテーマにした作品でコンテストに挑みました。
サクラやキキョウなど9種類の草花を満載した花車と2羽のツルが飛ぶ図柄をデザイン。精密な線は直径0・2mmの芯のシャープペンシルで描き、余白の処理にも気を遣いながら愛用のペン型ナイフで彫り、構想から半年で完成させました。
制作は夜遅くなることも度々。家族も健康を気遣いながら応援してくれたといい、金賞受賞に「作品の完成度を極められたと確信し、『よく頑張ったね』と自分を褒めたい気持ちでした」。

「オリジナル作品に力注ぎたい」

愛猫「しぐれ」と共に歩みたいと付けた作家の屋号は∧しあまぐこれくしょん∨。線画で描く作風が多く、猫のキャラクターなど数々の作品を生み出してきました。
7月には作家仲間と参加したオンラインの即売イベントに出展。予想以上の手ごたえを感じたといい、「作家としてオリジナル作品の創作に今まで以上に力を注ぎ、いつか個展も開きたい」。もちろんコロナ禍が落ち着けばサークルも再開。新たな講師活動にも意欲を見せています。

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更新日:2021年08月26日