令和3年8月号 「児童施設にたこ焼き粉贈る‘‘タコパ’’で明るい食卓を」 岡田尚起さん

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「タコパを楽しんでほしい」と話す岡田さん

「タコパを楽しんでほしい」と話す岡田さん

自慢の粉を手にする久保田さん

自慢の粉を手にする久保田さん

子どもたちから届いたメッセージ

子どもたちから届いたメッセージ

児童施設にたこ焼き粉贈る‘‘タコパ’’で明るい食卓を

岡田(おかだ) 尚起(なおき)さん(44歳・田井西町)

コロナ禍でなかなか外へ出られない子どもたちの食卓を明るくしたい―。そんな思いから全国の児童養護施設に贈ったたこ焼きの粉はなんと6800人分。市内にオープンした、粉を扱う専門店を拠点に「震災や災害が起きたときには被災地にも届けたい」と熱く語ります。

きっかけは震災ボランティア

たこ焼き粉のプレゼントを思いついたきっかけは、10年前の東日本大震災でした。宮城県石巻市で半年間、テント暮らしをしながらボランティア活動を続けたときに「焼いて楽しく、食べておいしいたこ焼きのパーティー(タコパ)で被災地の食卓を明るくできるのでは」と考えました。
このときはかないませんでしたが、各地を食べ歩いた岡田さんが寝屋川市内で店を営む久保田利信さんのたこ焼きと出会って実現に一歩近づきました。
「卵白やだしの成分を配合した自家製の粉と水を混ぜるだけでできるおいしいたこ焼きを被災地に届けたい」。岡田さんの説得に久保田さんも「熱い思いを感じました」と共感。2年前に共同で、まずインターネット販売を始めました。

市内に支援拠点の店オープン

小さい頃から持病に苦しんだ岡田さんは、多くの人に支えられたといいます。その経験から「今度は自分が応援する側に」とボランティア活動に参加するようになり、昨年9月にはクラウドファンディングで集めた資金を元手に支援拠点となるたこ焼き粉専門店「としのぶさん家(ち)の粉」をオープンしました。
そんなときでした。児童養護施設で働いたことがあるプロボクシングの元世界チャンピオンで友人の石田順裕(のぶひろ)さんから「コロナ禍で自粛生活をする施設の子どもたちに何かしてあげたい」と聞き、施設にたこ焼き粉を贈るプロジェクトをスタートさせたのです。

115施設にたこ焼きの粉贈呈

岡田さんはインターネットラジオ放送局の共同代表。全国8か所に収録スタジオを持つネットワークなどを通して賛同者を募る一方、全国の児童養護施設にたこ焼き粉の無償提供を呼びかけました。
すると115施設から要望があり、今年2月から贈ったたこ焼き粉は6804人分の578キログラム。子どもたちからは「おいしかった」「一度寝屋川市に行ってみたい」という感謝のメッセージが届きました。
「もちろん災害が起きたときは被災地にもたこ焼き粉を届けます。粉は市販品より少し高価ですが、経費を差し引いた売り上げをプールして非常時に備えたい」と、支援の輪をさらに広げていくつもりです。

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更新日:2021年07月27日