令和3年6月号 「体のケアで楽しいランニングを」 岡村輝将さん

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ストップウォッチを手にしている岡村輝将さんの写真
ユニフォームに身をまとい、目にはサングラスをかけて力走している岡村輝将さんの選手時代の写真

福岡のロードレースで力走する岡村さん

「体のケアで楽しいランニングを」

岡村(おかむら) 輝将(てるまさ)さん(37歳・御幸東町)

 「寝る前に背筋を伸ばし深呼吸をするだけでもいいんです」。寝屋川市を拠点にランニング指導を行う岡村輝将さんは、コロナ禍で大会がなくなり、再開に備えて練習に励む市民ランナーに体のケアの大切さを説きます。

部活で走る楽しさ目覚める

 鳥取市出身で、9年前に寝屋川市へ。「両親の知人が点野に住んでいたのがきっかけ。どこへ出かけるにも便利で、すごく住みやすい街」と気に入り、自宅でランニングクラブ「ランコネクション」を立ち上げました。走ることに目覚めたのは野球部で汗を流していた中学生のときです。
 学校に陸上部がなく、部活の先輩たちと駅伝チームを作って地区大会に出たところ、予選を勝ち抜いて県大会へ。「このときに走る楽しさを知りました」。
 鳥取県立八頭高校では、学生スポーツの中でも人気がある箱根駅伝に憧れて陸上部に入部。5000メートルの種目で国体や総体に出場するなど活躍しました。
 「運動用具など物を使わない長距離は、ちょっとした体の動きの改善が記録に直結。速くなっているのがタイムで目に見えてわかり楽しかった」。大学進学も考えましたが、平成14年、陸上部のあるトヨタ自動車九州(福岡)に入社します。

20歳で世界ハーフに出場

 監督は、高校の先輩でバルセロナ五輪のマラソン銀メダリストの森下広一さん。「大学からも誘われましたが、『レベルが高いのは実業団。皆ここから世界を目指すんや』と説得されました」。この言葉に6年間陸上部に在籍。監督の言うとおり入社3年目に2004年世界ハーフマラソンの日本代表切符を手にします。
 大会はインドのニューデリーで開かれ、結果は1時間5分54秒の17位。「気温も湿度も高くて早朝のスタートでしたが、10キロメートル地点でトップ集団の姿は見えなくなり、外国人選手の強さを見せつけられました」と振り返ります。
 「調子の良し悪しにかかわらず、世界のレベルで戦うためにコンディション作りの大切さも痛感しました」。このときの経験が現在のランニング指導にも生きているといいます。

完走目指して芸能人も指導

 トヨタ自動車九州を退社後、東京や大阪のランニングクラブでコーチを務め、寝屋川市を拠点に活動を始めて2年。寝屋川公園や大阪城公園で中学・高校生や市民ランナー向けの教室を開講しています。テレビ局から「3か月間でフルマラソンを完走できるようにしてほしい」と頼まれ、芸能人やアナウンサーの指南役も務めましたが、「だれでも半年くらいしっかり準備して臨めばゴールできます」と話します。
 昨年からのコロナ禍でマラソン大会は相次いで中止に。出番がなくなった市民ランナーに「1分間でも5分間でもいい。体のケアを継続することで、疲労感が少なく楽しい質の高いトレーニングを続けることができます」とアドバイスを送ります。

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更新日:2021年07月01日