令和2年11月号「1ミリのミスも許されない!」レーシングドライバー 大島 和也さん

完全装備で車に乗り込んだ大島さん

1ミリのミスも許されない
大島和也(おおしまかずや)さん(23歳・中神田町)
幼い頃はおもちゃのハンドルで遊び、レーシングドライバーが憧れの仕事だったそうです。その夢をかなえ、市販車を改造したツーリングカーのドライバーとして全国のサーキット場を疾走しています。
専門学校辞めプロの世界へ
10歳のとき、父親に奈良のカートコースへ連れて行ってもらいました。遊園地のゴーカートと違い、100キロメートルも出るスピードとスリル満点のレーシングカートにたちまち熱中。5年後には最上位クラスで優勝するなどめきめきと腕を上げました。
高校2年生のとき、カーショップの社長に誘われ、よりパワーがあるスーパーカートの日本一決定戦に出場。これが転機となりました。
「その頃は結果が出ていなくて、本当は辞めるつもりでした。その日も納得の走りではありませんでしたが、全国の手ごわい選手を相手に3位に入り、自信がつきました」。
覚悟もできました。高校を卒業した4年前の春、「レースで勝負したい」と父親に頼み込み、通い始めたばかりの専門学校を辞めてプロの世界に飛び込みました。
コロナ禍で半年遅れの開幕
プロ2年目に「スーパーFJ」というフォーミュラカーのレースで総合優勝。今年は3種類のツーリングカーレースに挑んでいます。
この9月、「スーパー耐久シリーズ」が富士山麓のサーキット場で開幕しました。レース用にパワーアップした市販の乗用車など45台がエントリー。大島さんが所属するチームは8クラス中、上から6番目のクラスに参戦しましたが、半年遅れの幕開けとなりました。
「例年ならレースの合間にテスト走行や車の整備を行いますが、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で中止や延期が相次ぎ、調整に苦労しました」。それでも5人のドライバーで臨んだ24時間耐久レースをクラス2位で完走。第2戦の3時間耐久レースでは見事クラス優勝しました。
市販車でもレースは過酷
レースは過酷です。市販車がベースといってもエアコンはなし。50度を超えることもある車内で耐火性のレーシングスーツを着込みヘルメットを着用します。
「車の性能やドライバーの技術など、どれか一つ欠けても勝てず、厳しい状況下で1ミリの操作ミスも許されない世界です」。
こうした活動を続けられるのも、車両やスーツにロゴを表示している企業のサポートがあるからです。車両代や維持費など年間経費は1千万円を超え、今年は8社の支援を受けています。
目指すは国内最高峰レース
最終目標は、ツーリングカーレースの最高峰「スーパーGT」シリーズです。「40歳、50歳まで現役を続けている人もいます。私も最高の舞台で戦えるドライバーを目指して頑張りたい」。
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更新日:2021年07月01日