令和2年5月号「90歳超えても~いきいき"ご長寿棋士"~」五十嵐政顕さん、浅野誠一さん

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囲碁盤を挟んで写る五十嵐さんと浅野さんの写真

囲碁クラブで対局を楽しむ五十嵐さん(左)と浅野さん

90歳超えても~いきいき“ご長寿棋士”~

五十嵐 政顕(いがらし まさあき)さん(99歳・豊野町)

浅野 誠一(あさの せいいち)さん(97歳・太秦中町)

 囲碁歴はともに70年を超え、会員が500人を超える寝屋川囲碁将棋連盟の中でも文句なしの高齢トップ棋士。日頃は違うクラブで楽しんでいる2人の“ご長寿対局”が実現し、「まだまだ頑張ります」と話していました。
 最高齢の五十嵐さんは抑留されたシベリアから日本に戻った27歳の頃に父親に習い、勤めていた門真市内の鉄工所では同僚とクラブを立ち上げるほど熱中。「手ほどきした息子は4段と上達し、腕前は逆転しました」と笑います。
 浅野さんが覚えたのは終戦の年。「舞鶴港で復員兵の輸送に携わり、艦船で待機しているときに上司に教わりました」。その後、警察庁技官として通信の仕事に従事。職場の同好会で腕を磨き、40年前に寝屋川市へ引っ越して来てからも囲碁を続けました。
 ともに週に3~4日は囲碁クラブで仲間と対局。浅野さんは「高齢者福祉センターに10分ほど歩いて通っていますが、これも健康の秘訣です」。五十嵐さんは「シャトルバスで出掛けていますが、池の里市民交流センターでは3階まで階段で上がっていますよ」と話し、今年12月で100歳を迎えるとはとても思えないほど元気です。
 長く続けてきた囲碁の魅力について、2人は「手筋をいろいろと考えるのが楽しい。頭の体操にもなっています」と口をそろえます。負けると今も悔しさがこみ上げ、「今度こそ!」との気持ちが明日への活力につながっているそうです。
 寝屋川市内の小学校では、16校で児童が囲碁や将棋に取り組んでいます。ひ孫のような子どもたちと対局することもある五十嵐さんは「こんなに年が離れていても対戦できるゲーム。強くなれるよう一緒に頑張りましょう」と激励。浅野さんも「ルールを守りながら楽しく続けられるようにたくさん友達を作ってほしい」と話しています。

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更新日:2021年07月01日