平成30年7月号「寝屋川市は歴史の風土を感じられるまち」 門井慶喜さん

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表彰状を持っている門井さんと寝屋川市長の写真
長机の席に座り話をしている門井さんの写真

門井慶喜さん

 市政感謝会で市の功労者として表彰された門井慶喜さんに話を伺いました。門井さんは、「銀河鉄道の夜」などの作品で知られる宮沢賢治とその父・政次郎の物語を描いた「銀河鉄道の父」で第158回直木賞を受賞した市在住の作家です。

淀川河川公園から見える景色は本当に素晴らしい

 門井さんがまず最初に挙げたまちの魅力は、淀川河川公園の景色でした。創作活動に集中すると目が疲れます。そんなときに、淀川の美しい景色を眺めることで、心が洗われるような気持ちになり、遠くを見ることで目にも良い、と教えてくれました。
 門井さんは歴史が好きで、自身の作品でも多くの歴史小説作品を書いてます。
 「かつての淀川は京と大坂を結ぶ大動脈で今でいう新幹線。何気ない日常生活の中でも歴史の風土を感じられます」と話します。門井さんの妻が、寝屋川市史の編さんに携わった三島利三さんの孫ということもあり、多くの歴史的資料を受け継いでます。そのような縁もあって、歴史深いこのまちなら安心して作品が書けるとのこと。

このまちが、もっともっと読書が盛んなまちになればいい

 これから寝屋川市はどんなまちになったらいいかの問いに即答でした。「まちから本屋さんが少なくなってしまって、やはり寂しい。もっとまちの中に書店が増え、読書人口が増えて、市民と本や歴史の話がもっともっとできるようになればうれしい。読書文化がこのまちにもっと根付くために、私自身も協力します」と力強く語ってくれました。

一生このまちに住み続けたい

 門井さんは群馬県で生まれ、栃木県で育ち、大学時代は京都に住んでいたことも
あったのですが、寝屋川市が一番、と笑いながら答えてくれました。このまちには
10年以上住んでいますが最近とてもまちが美しくなったと感心していました。

歴史は知るだけでは意味がない

 門井さんは、作品を通じて歴史から学び、読者それぞれの人生に生かして欲しいと言います。今回、直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」では、家長制度が残る時代の父と子の物語を作家として出し尽くしたとのことで、今後はまた新たなテーマに取り掛かるそうです。
 歴史深いこのまちで、今日も門井さんは筆を取っています。

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更新日:2021年07月01日