平成30年5月号「立体造形『黎明シリーズ』新たな作品を市に寄贈」 野村裕晧さん(点野四丁目)

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ステンレス製で作られた作品の両隣に立っている野村さんと北川市長の写真
「三角の波と大きなうねりをモチーフ」にしたステンレス製で作られた作品の写真

野村裕晧さん(点野四丁目)

 寝屋川市駅西側にある印象的なモニュメント「黎明(れいめい)」の作者、野村裕晧さん(77歳)が、創業した建設機械メーカーの本社・工場(点野四丁目)が45周年を迎えたのを機にシリーズの新たな作品を市に寄贈しました。

 駅前のシンボルにもなっている前作は、天に向かって伸びていくインパクトのある姿。今回の作品(ステンレス製、高さ、幅とも0.7メートル)も同様に力強い造形です。

 野村さんは大学3年生だった20歳のときに機械設計、加工の仕事で起業しました。学生ベンチャーの走りです。昭和47年、大阪市内から寝屋川市に移転してきた野村さんの会社は、土木、建設機械などの分野で他にはない技術を持ち、平成19年度には市のモノづくり元気企業の第1号に認定されています。

 芸術活動は、平成7年1月の阪神・淡路大震災がきっかけだったそうです。壊滅的な被害を目にし、会社の設備も一部、被災しました。仕事一辺倒の生活を見直し、奈良市の自宅近くの陶芸家の門をたたきました。焼き物の修業に加え、仕事に関連の深い金属を使った造形にも手を広げました。長年の機械設計、製造で培った創造性や技を生かした斬新な作品を発表するようになり、著名な展覧会で数多くの入賞を果たしています。

 平成24年に社長を退き、会長になりましたが、設計などの仕事は今も現役。毎年、日本を代表する作家が参加する春の日本現代工芸美術家展と秋の日展に出品するため、3か月ずつ連日、就業後にアトリエに籠もって制作する日々です。

 野村さんは、今回の作品を「三角の波と大きなうねりをモチーフに、お世話になっている寝屋川市が力強く発展していくよう思いを込めた」と話します。

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更新日:2021年07月01日