平成30年2月号「子どもたちが育てた野菜や米のレシピ集「保育園産の米」(パレード刊)を出版」 田中 啓昭さん

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机をくっつけて向かい合わせで給食を食べている子供達とその様子を見ている田中啓昭さんの写真
保育国産の米と書かれた本と料理の紹介が載っている本の写真

 「ねやがわ寝屋の森子ども園」(寝屋一丁目)と「もくれん保育園」(錦町)のスタッフたちが考案した料理54種を紹介する本です。「さつま芋とれん根の鶏そぼろあんかけ」「じゃこピーマンのせスライスポテト」…。一見、子どもが喜びそうな献立ではありません。でも、給食に出ると園児たちはきれいに平らげるのだそうです。
 そもそもは4年余り前の給食メニューの打ち合わせ。園で作った野菜をもっと使い、できれば家庭でも食べてもらえないか、と話題になりました。田中啓昭さん(48歳)は、両園を運営する社会福祉法人の理事長として出席。そのとき、ふと発した一言、「保育園のオリジナル料理を考えるってどう?家でも作れるような」が、全ての始まりでした。
 両園では、子どもたちの「生きる力」を育もうと、地元の農家の協力で米や野菜を作り、それを食べる食育に力を入れています。保育士らスタッフが乗り気になり、給食調理会社、出版社も巻き込んだプロジェクトになりました。
 まず園の作物を使うこと、子どもにも大人にもおいしくて、忙しい保護者も作りやすく、調理の際に子どもがちょっとでも参加できる献立、といったハードルを設定。園の仕事の合間に200種の料理を考え、試食を重ねて54種に絞り込むまでに2年かかりました。作り方を分かりやすく紹介する文章を書き、そこに込めた思いや経緯をまとめる編集に更に2年かけ、ようやく平成29年8月下旬、出版にこぎ着けました。
 田中さんは「トマトやピーマンが嫌いだった子どもたちが、自分たちの育てた野菜ならもりもり食べるんです。子どもたちのそんな成長を見て、私たちは毎日、感動しています。この本が、子どもを産み育てる感動を社会にもっと知ってもらうきっかけになればうれしい」と期待しています。

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更新日:2021年07月01日