平成29年8月号「80代を迎えてなお美術活動に励む」 滋野嘉彦さん・弘子さん夫妻(末広町)

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沢山のアンティーク人形や絵画が並んでおり、滋野さん夫妻が笑顔で写っている写真
美しい景色を描いた滋野嘉彦さん作品の写真

滋野嘉彦さん・弘子さん夫妻(末広町)

 精力的に絵画を創作する嘉彦さん(82歳)はかつて電機メーカーの社員として仕事一筋だったそうです。それを支えた弘子さん(80歳)も、今や人形の創作に余念がありません。約20年前、「二度とない人生を自分たちなりに有意義に過ごしたい」と切り替えてからのことです。今年4月には約10年ぶりの二人展を市民ギャラリーで開催し、絵画120点、人形60点を披露しました。
 契機は平成8年、嘉彦さんのニュージーランド転勤に、夫婦で赴いたことでした。残業、休日出勤も当たり前だった生活にちょっとした変化が起きました。現地のライフスタイルに倣い、時間の余裕がある生活になっていったのです。嘉彦さんは現地の余りに雄大で美しい景色を目前にし、スケッチをするようになりました。弘子さんもアンティーク人形の制作を習い始めました。欧米では長い伝統があり、絵画や彫刻と同様に芸術として評価されるものです。現地でもコンクールや展覧会が盛んで、弘子さんは初めて出品したコンクールで華やかな刺しゅうが好評を博して新人賞を獲得、現地の新聞にも紹介されました。人形に加え、テディベア(熊のぬいぐるみ)など多様な創作を続けています。帰国後、油絵を手掛けた嘉彦さんは、いろいろな絵画展に積極的に出品するようになりました。夫婦で出掛ける旅先の風景を写生し、静物、人物…と貪欲に描きます。全国に会員のいる美術団体「新世紀美術協会」にも加わり、毎年、出品しています。
 創作することに「人生の意義」を感じ、今後も続けたいという嘉彦さん。一方、弘子さんは「思いついたとき、楽しく作ります」と語りました。

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更新日:2021年07月01日