平成29年7月号「寝屋川から世界チャンピオンを」ボクシングの元世界王者 石田順裕さん

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黄色いシャツを着て眼鏡をかけている石田さんの写真
パンチングミットを両手に持っている石田さんとボクシンググローブをはめている男性がリングの上で向かい合っている写真

石田順裕さん

 「バシッ、バシバシッ」。
 元W B A世界スーパーウェルター級暫定王者、石田順裕さん(41歳)の掲げるミットを狙って打ちつける練習生のパンチが、リングの上で小気味いい音を響かせます。寝屋川育ちの石田さんが昨夏、寝屋川市駅近くの桜木町に開いたボクシングジムです。ジムからは既に5人がプロボクサーのライセンスを獲得、さらに10人程の練習生がプロテスト合格を目指して精進しています。
 石田さんが指導する中には以前、腕白過ぎるほどだった若者もいます。その彼が厳しいトレーニングや減量に耐えて先日、プロテストに合格したそうです。「エネルギーの有り余る若者に向くスポーツがボクシング。小学校、中学校の友達もたくさんいて思い出がいっぱいある寝屋川に、みんなが集まるような場所を作りたいという気持ちが形になった」とジムへの思いを語ります。
 生後すぐに熊本県から寝屋川市に引っ越し、市内で育った石田さん。市立北小学校に通っていたときに、父の勧めで体を鍛えようと大阪市内のジムに通い始めました。高校時代に頭角を現し全国大会で優勝、大学ではボクシング部の主将として国体で準優勝するなどアマチュアで活躍して1999年、24歳でプロに転向しました。
 日本人ボクサーでは数少ない、世界で戦える中・重量級選手として注目を集め、2006年に日本チャンピオン、2009年には世界チャンピオンになりました。2015年8月に引退し、この年、世界での活躍が評価され日本プロスポーツ大賞功労賞を授与されました。
 「いつかは寝屋川から世界チャンピオンを出したい」。この目標は、育ってきた地域への恩返しでもあります。

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更新日:2021年07月01日