平成29年5月号「田んぼアート」 南保次さん(美井元町)

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南 保次さんの写真
田んぼに一列に並び稲を植えている参加者の写真

南保次さん(寝屋川市美井元町)

 「(交流を通して)夢を持てるようになったことがうれしいですね」―南保次さん
 (55歳)が平成25年から始めた「田んぼアート」は、すっかり地域を巻き込んだイベントになりました。代々続く農家の14代目で、府認定の「農の匠」。府農業経営者会議の理事を務め、住宅地に囲まれた都市近郊農業の在り方を模索してきました。
 「先祖代々続いてきたというだけでは寂し過ぎます。地域の人にどうすれば農業の魅力を伝え、受け入れられるかです」
 当時、各地で話題になっていた「田んぼアート」について、田んぼに隣接する老人ホームの経営者に相談すると、「面白いね。やろうよ」と、ひと言。これが全ての始まりでした。南さんが30アールの田んぼを提供。近くの幼稚園児や家族、摂南大学のボランティアスタッフ、老人ホーム職員らが総出で田植えに参加します。田植え前の運動会「泥リンピック」も名物になりました。古代米の稲が色づき、絵が浮き出ると、老人ホームの屋上から見学できる(特典)も。秋の収穫祭には、同志社香里のブラスバンドが雰囲気を盛り上げます。収穫するもち米は600キログラムほど。幼稚園や自治会、成田山に贈られるほか、友好都市の和歌山県すさみ町へも交流のある摂南大学の学生を通して届けられます。昨年は古代米が入手できず、早稲(わせ)や晩生(おくて)を組み合わせて植え、9月には市のマスコットキャラクター「はちかづきちゃん」が出現しました。
 「今では田んぼアートを楽しみに訪れる人も増えました。交流できる場があり、素敵な出会いがある。うれしいですね」

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更新日:2021年07月01日