平成29年1月号「「ジャンボ柿」に挑戦」 二宮良信さん(秦町)

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両手で1個の柿を持っている二宮良信さんとテーブルの上の計りに1個の柿がのせてある写真

二宮良信さん(寝屋川市秦町)

 「日本一大きく、甘い柿」を目指す樹医、二宮良信さん(77歳)が昨年秋、585グラムもある「二宮ジャンボ柿」作りに成功しました。普通の柿の三倍もあり、話題になっています。
 二宮さんは20年前、大東市の旧家で葉が異常に大きな柿を発見しました。変異して大きな実をつける可能性があると判断、もらった接ぎ穂を自宅の庭に植え、大切に育ててきました。5年後、予想どおり大きな実をつけ、その後も毎年、400グラム余りのジャンボ柿が100個以上とれるように。昨年はとうとう585グラムの柿が実りました。糖度20度の極めて甘い柿です。
 「自分の子どものようにかわいい」と、この柿を「二宮ジャンボ柿」と名付けました。それでも特許を登録する気はなく、柿の産地の奈良県やふるさとの高知県で栽培させています。
 二宮さんの柿の木は、一本に甘柿や渋柿など三種類の柿が実ります。接ぎ木の面白いところで、これが園芸の道に入る大きなきっかけになったそうです。
 もともとは機械製造会社に勤務。会社員時代から盆栽や彫刻に興味を持ち、専門家について学んできました。その道を究めるタイプで、盆栽展や彫刻展での入選は数えきれません。
 自宅裏に設けた工房には、自分で作った鑿(のみ)が壁一面に並び、制作中のふくよかな弁天像が置かれていました。「工房で無心に鑿を使っているときが、至福の時間」だそうです。
 二宮さんは、退職後の時間を優雅に、実り豊かに過ごしています。たわわに実ったジャンボ柿は、その象徴といえます。
 「柿作りに挑戦したい人がいれば、喜んで教えますよ」と、二宮さん(電話072-821-8966)。

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更新日:2021年07月01日