令和2年2月号「歩き旅4000キロメートル」 岡本和さん

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帽子を被り、地図を持っている岡本さんの写真

リュックを背負い、”歩き旅”に出掛ける岡本さん

地図を持っている岡本さんの写真

歩いたルートを書き入れた地図を広げる岡本さん

歩き旅4000キロメートル

岡本(おかもと) 和(なおし)さん(69歳・太秦桜が丘)

 「故郷の高知まで歩いて帰ろう」と思い立ったのがきっかけでした。地図を手に歩く旅を始めて13年。その距離は日本列島の長さをゆうに超える4000キロメートルに達しました。
 ハイキングマップなどを手がける地図製作会社に勤め、その延長で歩くことが好きになりました。基本は日帰り。その日の出発地、ゴール地と寝屋川市間は電車など公共交通機関で移動するのがマイルールだそうです。
 生まれ育った高知の香美市を目指し、まず自宅から和歌山港までの約100キロメートルに挑戦。延べ4日間のルートを書き入れた縮尺2万5000分の1の地形図を持ち、56歳になった平成18年7月にスタートしました。
 だが会社勤めの頃はあまり歩くことができず、和歌山県に着いたのは2か月後。1000キロメートル達成に11年近くかかりましたが、退職後は回数も増え、昨年5月に日本列島の長さに匹敵する3000キロメートルをクリアし、今年1月には4000キロメートルを超えました。
 自宅に戻ると、その日のルートを20万分の1の地勢図に記入。西は姫路市、南は和歌山市、東は三重県鳥羽市、北は福井県敦賀市へと広がり、孫がいる東京を拠点に関東一円にも足を延ばしています。
 1日に20キロメートル~30キロメートル歩き、装備はなるべく軽量化。ウォーキング用のシューズ、ウエアに帽子姿と歩きやすい格好で、弁当やタオルを入れたリュックを背負って出掛けます。
 山間部ではクマ除けの鈴を携行し、天候の急変にも注意。4年前に京都の山あいで激しい雷雨に遭ったときは融雪剤が保管された道路わきの小屋でしばらく動けず、「生きた心地がしませんでした」と振り返ります。
 次の目標は寝屋川市からシンガポールまでの距離にほぼ相当する5000キロメートル。「何が面白くて歩いているの?とよく聞かれますが、歩いて見つけた絶景や、地図に記入したルートが網の目のようにつながっていく達成感を楽しんでいます」と話しています。

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更新日:2021年07月01日