令和元年5月号「いつか親子で世界大会に スポーツチャンバラ」 奥田克幸さん・櫂さん

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スポーツチャンバラ大会が行われている会場で子供2人がエアー・ソフト剣を持ち向かい合っており、男性が赤旗を上げている写真
エアー・ソフト剣を持って構えている奥田克幸さんと櫂君の写真

いつか親子で世界大会に スポーツチャンバラ

奥田克幸さん(38 歳)・櫂さん(6歳)

 剣を振れば「ブン」と空を切り、体にあたれば「バシン」と痛々しい音が響き渡ります。「音は、激しいですが、空気を入れた剣なので、けがをするようなことはありません」と話してくれるのは、スポーツチャンバラ(スポチャン)の世界大会のクラブ対抗団体戦で4連覇中の克幸さんです。
 「チャンバラ」は、時代劇などのシーンをおもちゃの剣などで真似る子どもの遊びのイメージがありますが、スポチャンは、「エアー・ソフト剣」を使い、フェンシングと剣道を融合したような本格的な競技です。世間的にはまだまだ知名度の低い競技ですが、国内の競技人口は約40万人、海外でも33か国で親しまれています。

最大の魅力は「負けを認める精神」
 克幸さんとスポチャンとの出会いは大学生の時でした。バイク事故の影響で通っていたリハビリの先生に「リハビリを兼ねてスポチャンをしてみないか」と誘われたことがきっかけでした。それまで、ラグビーなど団体競技で汗を流してきた克幸さんにとって「名前も聞いたことがない競技」でしたが、自身初の個人競技にすぐさま夢中になりました。

 スポチャンは「護身道」から発展し、「公平と安全」そして「自由」を基本理念に、老若男女が楽しめる競技です。「スポチャンを通じて、仲間がたくさん増えたことや、礼儀作法を学べること」も魅力の一つだそうですが、何より「『自心審判』という、自ら負けを申告する精神」が他のスポーツにはない一番の魅力だそうです。スポチャンの創設者田邊哲人氏の言葉からも「元来このスポーツには審判はいらないと思っている」とあるように、対戦した選手同士にしか分かりえない互いの精神が、世界で広がり続ける理由のように思えます。

スポチャンを通じた親子の絆

 克幸さんの息子の櫂君も、4歳からスポチャンを始め、今年の全国幼年スポーツチャンバラ選手権大会では基本動作と小太剣の部で3位になった実力者です。
 「始めは、私だけでと思っていたのですが、チームメートからの熱心な誘いもあって、息子も一緒にするようになりました。始めのころは整列するだけで泣いていました」が、今では、家庭内での会話も練習や試合の内容が多くなり、親子の絆も更に深くなりました。それも「奥さんの理解のおかげ」と2人顔を見合わせ笑います。櫂君は「打倒お父さん」を掲げ、「いつか、親子で世界大会に出場できたら」と克幸さんは語ります。

いつかは寝屋川市で道場を
 産まれも育ちも寝屋川市の克幸さん。近隣市にスポチャン道場は数多くあるものの、なぜか寝屋川市にはないことから、「まずは、寝屋川市内で行われているイベントなどでスポチャンを披露し、多くの人に知ってもらいたい」との思いで、その先の「いつかは寝屋川市で自分の道場を」との夢に向かい、これからも親子で練習に励みます。

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更新日:2021年07月01日