四ツ辻・東高野街道

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四ツ辻に立つ道標と隣に鉢かつぎ姫の形をした石像が説明看板を持っている写真

四ツ辻とは、今でいう十字路のことです。道路の少なかった昔は主要道路の交差点になっていて、四本の道に分かれているところをこういったようです。

打上の四ツ辻は南北に東高野街道、東西に奈良伊勢道が走る交通の要所でした。ここには、かつて寝屋長者の信仰が厚かったという石の地蔵さんがありましたが、「鉢かづき姫」が寝屋の屋敷を追い出されて殺されかけたときに、身代わりになられたといいます。今は、打上の明光寺に移され、「首なし地蔵」の愛称で人々に親しまれています。

四ツ辻に立つ道標には、「東 なら いせミち」「南 かうや のさき 大坂みち」「北 京 八はた 柳谷 星田妙見道」と刻まれています。東面には「安政 四年巳正月 為父母 施主酒勘」とあり、安政四年(1857年)に酒屋の勘兵衛さんが父母のために建立したことがわかります。

また、道標の近くの鉄板を上げると、小さな石の橋げたがあり、「往来安全 酒勘」と刻まれています。街道を行く人々の安全を祈って、勘兵衛さんが橋を架けたのでしょう。

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更新日:2021年07月01日