8 鉢かづき姫伝説コース
~寝屋のまちなみを歩き鉢かづきの伝説をたどる~
距離:約7km / 所要時間:約2.5時間
MAP 8 鉢かづき姫伝説コース (PDFファイル: 2.3MB)
◆ コースの解説 ◆
・JR寝屋川公園駅前東口(誘導サインあり)スタート
→交番横を通り、「寝屋川公園駅前」交差点を渡る
→寝屋川東ファミリータウン中1番館の1階奥へ進み、つきあたりが埋蔵文化財資料館
市立埋蔵文化財資料館 (打上宮前町3)

水鳥形埴輪
昭和56年、JR東寝屋川駅(現寝屋川公園駅)前の寝屋川東ファミリータウン中1番館の一角に開設された北河内地域最初の文化財展示施設です。市内の遺跡から見つかった土器・石器・木製品等の考古資料をテーマごとに展示しています。常設で展示している高宮八丁遺跡出土貯蔵穴(弥生時代)と長保寺遺跡出土古代船(古墳時代)は、市指定文化財です。
- 入館料:無料
- 開館時間:午前9時~午後5時15分
- 閉館日:毎週月・火曜日、年末年始、展示替えによる休館期間あり(年1回)
→JR寝屋川公園駅前ロータリーへ戻る
→改札口を左方向へ進み、店舗横の角を左折して細い道を進む
→直進すると十字路になっていて、JA北河内 打上支部の角に、四ツ辻の説明サインがある
→そこを左折して交差点を渡る
→右側に寝屋川公園の入口があり、府営寝屋川公園に到着
→しばらく進むと、時計塔がある広場に出るので右方向へ進む
→寝屋川公園管理事務所前を通過し、陸上競技場に沿って進む
→打上川にかかる「打上上之橋」を渡る
→橋を渡って(誘導サインあり)、右方向へ進む
→左側に寝屋古墳に続く階段があるので上る
→寝屋古墳に到着
府営寝屋川公園
本市東部の丘陵上に所在する、豊かな緑に囲まれた公園です。噴水のある中央広場をはじめ芝生広場・ふれあいの丘のほか、ソフトボール広場・テニスコート・陸上競技場・野球場などがある総合運動公園です。花の道や月観橋・花のテラスといった散策を楽しめるスポットも多くあります。平成21年1月に新寝屋川八景に選ばれました。


寝屋古墳【府指定史跡】
寝屋川公園の一角に所在する、横穴式石室をもつ古墳です。巨石を利用した立派な石室で、現在南向きに開口して見えるのは奥の墓室(玄室)部分で、手前の通路(羨道)部分は破壊され埋まっています。埋まっている部分を含めると、全長は10m前後に復元できます。石室の発掘調査が行われておらず、築造された時期は不明ですが、古墳時代後期(6世紀末)に築かれたと考えられます。北河内地域最大規模の横穴式石室をもつ古墳ということで、府指定史跡となっています。
→寝屋古墳を出て公園内を北へ進む
→公園出口を出て左折し、ねや川サナトリウム前を通過し、府立寝屋川支援学校角の交差点で左折する
→寝屋川公園内の道路を進み「寝屋川公園前」の交差点を右折する
→「寝屋川公園前西1号」交差点を渡り、第二京阪道路の高架下をくぐる
→次に「寝屋川公園前西2号」交差点も渡り、さらに「焼却場南」の交差点を渡る
→渡った先に打上川堤防沿いに続く歩道があるので、川沿いに進む(誘導サインあり)
→打上川治水緑地に到着
打上川治水緑地 (太秦桜が丘25)
寝屋川と打上川が合流する地点に設置された、面積13.3haの治水公園です。大雨で氾濫の恐れが出た時には、寝屋川や打上川の水を引き込んで一時的に溜めておく遊水池となります。遊歩道や植樹が行われて、普段は緑地公園として市民の憩いの場となっており、中央の池には冬にはカモなどの渡り鳥が飛来し、野鳥観察のスポットともなっています。
→打上川治水緑地多目的広場にかかる「鶯橋」を渡り、府道枚方交野寝屋川線へ出る
→出て右折し、「三井団地前」交差点(誘導サインあり)を北方向へ渡り、「伊之内橋」を渡り、交番前(誘導サインあり)を右折して寝屋川の川沿いを進む
→寝屋川沿いを東にしばらく進むと、左側に公園墓地(誘導サインあり)が見えてくる
公園墓地 (池の瀬町5)
竹林や樹林に囲まれ、整備された墓地公園で、管理事務所隣には、鯉が泳ぐ池を有した庭園があります。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が美しく、四季を通してその景観を楽しめます。
→公園墓地を出て、来た道へ戻り、さらに寝屋川沿いを進むと、タチ川(傍示川)と北谷川が合流する地点があり、そこが寝屋川の起点とされている(路面にサインが埋め込まれている)
寝屋川の起点 (池の瀬町2丁目)

起点場所の歩道に埋め込まれたサイン
市の名前となっている寝屋川の起点は、交野市星田から流れるタチ川(傍示川)と市の北東にある香里丘陵から流れる北谷川が合流する寝屋の集落の西側です。ここから香里丘陵と南側の秦・太秦の丘陵の間を流れ、平野に出てからは本市のほぼ中央を南流します。さらに大東市住道で南から流れてきた恩智川と合流し、ここから河内平野中央部を西に流れて大阪城の北側の天満橋付近で大川(旧淀川)に合流します。全長約21kmのうち8kmが市内を流れています。
→公園墓地角を右折し、府道枚方交野寝屋川線の「寝屋」の交差点を渡る
→坂道の入口に「山根街道」の道標があり、誘導サインもある
→しばらく道なりに坂を上がっていく
→左側に寝屋公民館(誘導サインあり)が見えてくるので、角を左折する
→西連寺(誘導サインあり)と正法寺に到着
→周辺は古い町並みが続く(寝屋のまちなみ)
寝屋のまちなみ (寝屋1丁目)

タチ川(傍示川)と北谷川が合流する寝屋川の起点から東を望むと、丘陵の上に家並みを見ることができます。古くは交野郡寝屋村といわれた集落です。坂道を登ると、丘陵の南端に沿って山根街道が東西に走り、両側に民家が軒を連ねています。さらに東に進み、西蓮寺と正法寺が並び立つ前を過ぎると、寝屋長者屋敷伝承地に至ります。ここ寝屋の地は、江戸時代頃よりお伽草子の鉢かづき姫物語の故地として文献に見られるようになります。平成21年1月に新寝屋川八景に選ばれました。
西蓮寺 (寝屋1丁目10)
寝屋の集落のほぼ中央に位置する、浄土宗知恩院末の寺院で、本尊は阿弥陀如来です。境内の観音堂には、はちかづき姫の「寝屋長者」が信仰したと伝えられる木造十一面観音立像が安置されています。また、同じ観音堂に安置されている地蔵菩薩立像は、同堂にある木札『本尊地蔵尊来由』によると元禄二年(1689年)に京都深草で作られた高さ3尺(約1メートル)で金色の六地蔵の一体であるとされます。
正法寺の梵鐘【市指定文化財】 (寝屋1丁目10)
梵鐘
西蓮寺の東隣に所在する浄土真宗の寺院です。寺伝によると長享元年(1487)に草庵を営んだことに始まるとされています。山門を入って右手の鐘楼に、梵鐘が吊るされています。鐘の大きさは口径64.5cm・高さ110cmです。刻まれている銘文によると、慶長20年(1615)に石州(石見国)迩摩郡佐摩郷大森村(現在の島根県大田市)にあった覺法寺の鐘として鋳造されたことがわかります。その後、いくつかの寺院を転々として、昭和37年に正法寺の鐘となりました。製作された年号から、現在本市に残る最古の梵鐘で市指定文化財となっています。
→東に向かってしばらく道なりに進む(寝屋のまちなみが続きます)
→左側にお地蔵さんのある十字路を右折し、坂道を下る(誘導サインあり)
→坂道下にある、「寝屋神社前」バス停横の交差点を渡る
→寝屋神社(誘導サインあり)に到着
寝屋神社 (寝屋南2丁目13)
寝屋の集落とはタチ川(傍示川)の谷を隔てた南側の丘陵上に所在します。祭神は八幡神で、創建などについては不明です。境内には灯篭などの石造物があります。入口の鳥居をくぐってすぐの水神二神を祀る祠の前にある灯篭は、明暦2年(1656)の年号が刻まれており、市内で2番目に古いものです。また、社殿の前の左側の灯篭も天和2年(1682)の年号が刻まれています。
→来た道戻り、坂道を上って、寝屋のまちなみの十字路まで戻る
→十字路を右折し、第二京阪道路の高架下をくぐる
→直進してつきあたりを左折し、次のつきあたりの田んぼ手前を右折して直進する
→左側に伝・寝屋長者屋敷跡(誘導サインあり)がある(ちびっこ老人憩いの広場)
伝・寝屋長者屋敷跡 (寝屋2丁目2)
室町時代に創作されたといわれるお伽草の「はちかづき」に「河内国、交野の辺に、備中守さねたかという人ましましける。」と記されています。江戸時代の『河内鑑名所記』には、「寝屋村 むかしのはちかづきのさうし(草子)にある長者は、此所の事也。長者屋敷とて、今は松原あり。」と記され、その後の様々な本にも同様な記述があり、はちかづき姫の生家となる長者屋敷が寝屋村にあったと推測されてきました。現在公園となっている場所の裏には池があり、その周囲にはかつて松が茂っており、長者屋敷の一部と伝えられてきました。
→伝・寝屋長者屋敷跡を出て左方向へ進む
→両側に水田が広がる道を直進する
→JR片町線の線路につきあたるので左折し、線路に沿って進む
→JR星田駅に到着
更新日:2025年03月11日