大阪府文化財愛護推進委員

大阪府文化財愛護推進委員は、昭和43年4月に発足された大阪府の文化財保護事業の一つです。文化財に対する理解と認識を高め、大阪府民への文化財保護意識の高揚啓発及び各地域の文化財の防災、保全等の地域活動に協力して文化財の保護の強化を図るための活動を行っています。

寝屋川市では、現在3名の愛護推進委員が活動しています。市民歴史講座を開催し、寝屋川市を中心に文化財保護意識の高揚啓蒙活動を行っています。

• 申し込み方法：当日直接受付、先着順
• 問合せ：「大阪府文化財愛護推進委員寝屋川地区」 担当  大貫
• 連絡先：090-6987-5679

・演題  河内における双塔式伽藍寺院の展開

       ー高宮廃寺の双塔式伽藍造営の背景を探るー

・講師  近畿大学教授 網 伸也氏

高宮廃寺は7世紀後半に創建された北河内を代表する古代寺院の一つであり、伽藍配置は金堂前方に双塔を配置した、いわゆる薬師寺式伽藍配置と想定されています。双塔式伽藍は動乱の東アジア情勢のなかで、天武天皇が発願し造営した薬師寺で採用された伽藍配置と考えられ、新羅の古代寺院との深い関係が想定されています。

今回は河内に多く分布する双塔式伽藍寺院について、渡来系氏族のネットワークや王権との関係から検討することによって、なぜ高宮廃寺が双塔式伽藍で造営されたのか、その歴史的背景を探ってみたいと思います。

・場所  市立エスポアール 一階多目的ホール

・定員 100名（当日受付 先着順）

・参加費 100円（資料代）

・主催 大阪府文化財愛護推進委員（寝屋川市地区）