寝屋川市の英語教育(概要)
寝屋川市では文部科学大臣指定「英語教育特別推進地域」(旧内閣府認定「英語教育特区」)により、平成17年度から「国際コミュニケーション科」を設置し、「寝屋川市小中一貫教育」の柱のひとつとして、英語教育を継続実施しております。
小学校1年生より段階を踏まえた英語によるコミュニケーション活動に取組み、中学校区がめざす子ども像を共有し、義務教育9年間の出口である中学校3年生の姿を見据え、一体となった教育活動を進めております。
令和元年度は寝屋川市立第三中学校区(香里園元気学園)を研究校とし 新学習指導要領の実施に向け、小学校では、音声で十分に慣れ親しんだ表現等を活用した英語でのやり取りが見られる授業と、児童が協働しながら学びを深める授業を、中学校では即興での発信力の質に重点を置いた授業と問いの工夫で題材について深く考える授業の研究に取り組みました。
特別の教育課程(国際コミュニケーション科)の編成方針等 (PDFファイル: 337.1KB)
主な取組み
寝屋川市小中学校英語教育特別推進地域研究発表大会
2年に1度研究の取組を発表しております。
- 平成19年度 テーマ「心がひらく 心が動く 国際コミュニケーション科」
シンポジスト:田尻 悟郎 氏・大津 由紀雄 氏 他 - 平成21年度 テーマ「心が響く 心が育つ 国際コミュニケーション科」
シンポジスト:直山 木綿子 氏・浦島 久 氏 他 - 平成23年度 テーマ「人とつながる 思いがつながる 国際コミュニケーション科」
シンポジスト:菅 正隆 氏・兼重 昇 氏 他 - 平成25年度 テーマ「世界が広がる 思いが伝わる 英語教育」
シンポジスト:中島 洋一 氏・蛭田 勲 氏 他 - 平成27年度 テーマ「思いや考えを豊かに伝える力の育成」
シンポジスト:直山 木綿子 氏・中嶋 洋一 氏・柏木 賀津子 氏 - 平成29年度 テーマ「みんなとつながる、世界とつながる外国語教育」
講師:直山 木綿子 氏・中嶋 洋一 氏・柏木 賀津子 氏 - 令和元年度 テーマ「子どもたちの「誇り」が輝く外国語教育」
講師:中嶋 洋一 氏・柏木 賀津子 氏
英検受験料補助
英検Jr. 英語検定補助について (PDFファイル: 283.9KB)
Hop Step English 交流会
(寝屋川市小学校教育研究会「国際コミュニケーション科」・寝屋川市中学校英語教育研究会の共催)
中学校区ごとに小学生と中学生が英語を使って交流会を行います。
English Presentation Contest
(寝屋川市教育委員会主催・寝屋川市中学校英語教育研究会共催)
中学生が話し手と聞き手を意識した双方向でのコミュニケーションをめざし、英語で自分の思いを発表する「イングリッシュ・プレゼンテーション・コンテスト」を行います。
英語村事業
(寝屋川市教育研修センター主催)
寝屋川市教育研修センターにおいて、小中一貫教育で身につけてきた英語力を一層向上させ、グローバルな視点をもち、コミュニケーション力を身につけた世界に羽ばたく子どもの育成をめざし活動を行っております。
(総合教育研修センターのページは下記リンクをご覧ください)
教育課程特例校
1 特別の教育課程を編成・実施する学校の管理機関の名称
寝屋川市教育委員会
2 特別の教育課程を適用する学校種
市内全小学校
3 特別の教育課程の概要
【新設教科】「国際コミュニケーション科」
【目標】英語を通じて、国際社会を主体的かつたくましく生きるために必要な資質や能力の基礎を育成する。
【内容】
小学校1・2年生では、他者と交流して認め合う活動や、言葉や絵、動作、劇化などの多様な方法を使って表現する活動を行う。また、身体表現を使ったリズム遊びや、日本語と外国語との違いに気づきながら歌唱や曲想に親しむ活動を行う。
小学校3・4年生では、外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションをとろうとする態度の育成を図り、計画的・系統的な外国語によるコミュニケーション活動を行う。また、探究的な見方・考え方を通して、諸外国の生活や文化などを体験したり調査したりするなどの学習活動を行う。
小学校5・6年生では、教科書に加えて、寝屋川市国際コミュニケーション科のオリジナル教材「音声から文字へのゆるやかな5ステップス」を小学校1年生から活用し、音と綴りの指導について系統性を重視した小学校6年間の文字指導を行い、円滑に中学校へつなげる。
4 内容を削減する既存教科の教育課程上の補完
第1・2学年において、他者と交流して認め合う活動や、言葉や絵、動作、劇化などの多様な方法を使って表現する活動から、生活科の指導内容のうち、「自分たちの生活や地域の出来事を身近な人々と伝え合う活動を通して、相手のことを想像したり、伝えたいことや伝え方を選んだりすることができ、身近な人々と関わることのよさや楽しさが分かるとともに、進んで触れ合い交流しようとする。」を補完し、身体表現を使ったリズム遊びや、日本語と外国語との違いに気づきながら歌唱や曲想に親しむ活動から、音楽科の指導内容のうち「歌唱表現についての知識や技能を得たり生かしたりしながら、曲想を感じ取って表現を工夫し、どのように歌うかについて思いをもつこと」に関わる歌唱表現を補完する。
第3・4学年において、外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションをとろうとする態度の育成を図り、計画的・系統的な外国語によるコミュニケーション活動や探究的な見方・考え方を通して、諸外国の生活や文化などを体験したり調査したりするなどの学習活動から、外国語活動の指導内容全てを補完する。
第5・6学年において、教科書を活用し、外国語科の内容を習得することに加え、寝屋川市国際コミュニケーション科のオリジナル教材「音声から文字へのゆるやかな5ステップス」を活用し、音と綴りの指導について系統性を重視しながら外国語科の指導内容全てを補完する。
経緯
平成20年度より旧英語教育特区の内容を引き継ぐものとする。
更新日:2021年07月01日