ひきこもりについて

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1 ひきこもりとは

「ひきこもり」は病名ではなく、ひとつの状態を表しています。

「ひきこもり」とは、様々な要因の結果として社会的参加(就学、就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6か月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態を言います。(「ひきこもりの評価・支援のガイドライン 2010年」の定義より)

一人で買い物や映画などに出かけても、社会との接点がなければひきこもりと定義されます。

ひきこもりの状態にある人は、全国で15~39歳まで54万1千人、40~64歳まで61万3千人と推計されています。(2015、18年内閣府調査)

2 ひきこもりの背景

ひきこもりの原因は様々ですが、大きく分けて次の3つのタイプに分類できます。

  1. 精神的な病気のあるケース
    統合失調症など病気の影響でひきこもるタイプです。幻聴などの影響により外出が困難となり、自室に閉じこもるケースがあります。この場合は、適切な治療を受けることによって回復する可能性があります。
  2. 発達障害のケース
    自閉スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害は、コミュニケーションがうまくいかず、対人関係でのトラブルをきっかけにひきこもるケースがあります。
    発達障害の診断を受け、障害を理解することで、社会生活の改善を図ることができます。また、障害サービスや就労支援を受けることが可能になります。
  3. 社会的ひきこもりのケース
    原因がはっきりしないケースです。少しでも前に進んでいけるように、本人の気持ちに寄り添いながら対応していきます。
    社交不安障害があるケースもあります。その場合は、治療を受けることによって改善する可能性があります。

3 家族の対応の仕方

 「ひきこもり」というとマイナスイメージがありますが、「本人にとって休養するための必要な時期」の場合もあります。焦らず、できるだけ本人の気持ちに寄り添い、根気よく接するようにしましょう。

 声をかけても本人の反応はないかもしれませんが、「おはよう」「ごはんよ」など声をかけてみましょう。本人は家族のことをよく見ているものです。

 ひきこもりからの回復には時間がかかります。まずは小さな目標から。スモールステップをひとつずつ踏んでいきます。焦らず取り組みましょう。

 家族が孤立しないことが重要です。相談機関に相談したり、家族会に参加したりし、家族の精神的安定を図りましょう。

4 保健所のひきこもり相談について

精神保健福祉士、保健師が相談に応じています。相談は予約制ですので、まずはお電話をください。

家族のみの相談もできます。病気かどうか見立てをするため、医師の相談も可能です。本人の了解を原則として、家庭訪問をすることもできます。

治療や検査が必要な場合は、医療機関を紹介します。

また、関係機関と連携して、障害サービス機関や就労支援機関などにつなぐこともできます。

家族への支援として、家族教室を開催しています。

「あなたはひとりじゃない【孤独・孤立対策】」

この記事に関するお問い合わせ先

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更新日:2022年07月11日