ノロウイルスによる感染性胃腸炎にご注意ください
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季(発症のピーク:12月~翌年1月)に流行します。
ノロウイルスは、感染力が強く、特に乳幼児やご高齢の方などでは、重症化する可能性があります。
ノロウイルスの症状が出るまで
ノロウイルスの感染は、口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。
ノロウイルスに感染すると、腸の中で増え、一定の期間を経て(潜伏期間:24時間~48時間)発症します。
主な症状
通常、以下のような症状が1~2日続きます。
- 吐き気、嘔吐
- 腹痛、下痢
- 微熱
なお、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
主な感染経路
食品からの感染
- 感染した調理者を介して、汚染された食品を食べる場合
- 汚染された二枚貝を、生又は十分に加熱調理しないで食べる場合
人からの感染
- 感染者の吐物やふん便から人の手などを介して、二次的に感染する場合
- 家庭や施設などで、咳やくしゃみの時に出来る水滴(飛沫)を浴びることにより直接感染する場合(飛沫感染)
予防方法
食品からの感染を防ぐために
清潔な手で調理を
調理者は、調理を行う前に手洗いを行い、清潔な調理機器で調理を行ってください。また、下痢や嘔吐の症状がある方は、食品を直接扱う作業をしないようにしましょう。
食品にはしっかり加熱を
一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせます。ノロウイルスに汚染されている恐れのある二枚貝などの場合は、中心部が85℃~90℃で少なくとも90秒以上の加熱が望まれます。
人からの感染を防ぐために
手洗いに励み、吐物などは適切な処理を
感染者の吐物やふん便には大量のノロウイルスが含まれています。
調理前、食事前、トイレの後、感染者の吐物などを処理した後には、石鹸と流水で手洗いを行い、清潔なタオルなどで拭きましょう。手袋などを使用し、感染者の吐物などに直接触れていなくても、手洗いは必ず行いましょう。
吐物などを適切に処理し、感染を広げないように心掛けましょう。
吐物などの処理について
吐物などの処理や消毒などを行う前の注意
使い捨ての手袋、マスク、エプロンなどを着用し、直接触れないようにしましょう。
吐物などを取り除く時の注意
ノロウイルスは乾燥すると容易に空気中を漂います。吐物などは乾燥しないうちにペーパータオル、タオル、雑巾などで覆い、静かに取り除きます。
汚れた衣服などは、ペーパータオルなどで吐物などを取り除いた後にバケツなどで静かに水洗いし、塩素系消毒剤で消毒しましょう。
吐物などを取り除いた後の注意
拭き取ったペーパータオルなどは、塩素系消毒剤を加えたビニール袋などに入れ、密閉して破棄してください。
消毒に使用したバケツや汚水を流した排水溝なども、塩素系消毒剤を使用し、消毒してください。
処理が終わった後には、ノロウイルスが屋外に出ていくように、空気の流れに気をつけながら十分な換気を行います。
塩素系消毒剤の作り方については、以下のページを参照してください。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎にご注意! (PDFファイル: 363.2KB)
嘔吐物の処理の仕方について (PDFファイル: 3.2MB)
この記事に関するお問い合わせ先
保健予防課(感染症担当)
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大阪府寝屋川市八坂町28番3号(寝屋川市保健所)
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更新日:2024年08月20日