蚊媒介感染症、ダニ媒介感染症について
蚊媒介感染症
「蚊媒介感染症(かばいかいかんせんしょう)」とは、病原体を持っている蚊に刺されることで起こる病気のことを言います。
主な蚊媒介感染症として、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、マラリアなどがあげられます。これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。
蚊に対する正しい知識を身に着け、刺されないようにしましょう。
蚊の調査
寝屋川市保健所では、蚊媒介感染症のうち、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎及びウエストナイル熱について、感染症のまん延防止を図るため、ウイルスを媒介する可能性のある蚊の実態調査及びウイルス保有調査を実施しています。
現在のところ、ウイルスは検出されていません。
蚊媒介サーベイランスの結果
令和6年度 | 令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 | |
---|---|---|---|---|---|
アカイエカ群 | 110 | 58 | 116 | 35 | - |
ヒトスジシマカ | 171 | 167 | 214 | 95 | - |
コガタアカイエカ | 2 | 0 | 0 | 0 | - |
計 | 283 | 225 | 330 | 130 | - |
※令和2年度のサーベイランスは新型コロナウイルス感染症の影響で中止。
ダニ媒介感染症
マダニ類やツツガムシ類は、草地や山林などの屋外に生息する吸血性のダニです。これらのダニが病原体を持っていると、咬まれた人が病気を発症することがあります。野外活動や農作業、レジャーなどでダニの生息場所に入るとダニに咬まれることがあります。特に春から秋にかけてマダニの活動が活発になりますので注意しましょう。
主なダニ媒介感染症
感染症名 |
潜伏期間 |
症状 |
重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) |
6日~14日 |
発熱、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛など。重症化すると死亡する場合もある。 |
日本紅斑熱 |
2日~8日
|
発熱、発疹、頭痛、全身倦怠感など。 |
つつがむし病 |
5~14日
|
発熱、頭痛、全身倦怠感、悪寒など。重症化すると死亡する場合もある。 |
予防のポイント
〇野外活動時の対策
・長袖・長ズボン・帽子などを活用し、できるだけ肌の露出を避ける。
・ズボンの裾を靴下に入れる。
・首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用する。
・虫よけ剤を使用することでマダニが付きにくくなる効果がある。
〇帰宅後の対策
・屋外活動後は入浴し、体にダニがついていないか確認する。
・上着や作業着などは家の中に持ち込まない。
咬まれた場合の対応
・ダニ類の多くは長時間(数日から長いものでは10日以上)吸血します。
無理に取り除こうとすると、皮膚の中に口器というマダニの一部が残り、
化膿することがあるので皮膚科等の医療機関で処置を受けましょう。
・マダニに刺されて数日~数週間以内に発熱・発疹・頭痛等の症状がでた場合は、
医療機関を受診し、マダニに刺されたことを相談しましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
保健予防課(感染症担当)
〒572-0838
大阪府寝屋川市八坂町28番3号(寝屋川市保健所)
電話:072-829-7773
ファックス:072⁻829⁻1247
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更新日:2025年07月15日