結核について

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結核は結核菌による感染症です。
過去の病気ではなく、現在も全国で約1万人が毎年新たに報告されています。
結核は誰もがかかる可能性があり、確実な抗結核薬の内服等の治療により治る病気です。
保健所は結核に関する相談窓口です。結核になった人の治療をサポートすることはもちろん、家族や身近な人が結核になった時のご相談にも対応しています。

主な症状

初期の症状は風邪と似ていますが、せき・たん・微熱などの症状が長引くのが特徴です。
高齢者では、特徴的な症状が現れにくく、食欲低下や体重減少、なんとなく元気がないことがサインとなる場合もあります。

感染経路

咳やくしゃみをすると飛沫(しぶきに含まれる結核菌が空気中で飛び散り、それを周りの人が吸い込むことによって感染します(飛沫感染)。
しぶきの中の水分が蒸発し、空気中に漂う菌を吸い込むことによっても感染します(空気感染)。
結核菌を吸い込んでも必ず「感染」するわけではありません。多くの場合、体の抵抗力により追い出されます。
また、結核菌に感染しても、結核を「発病」するのは約1~2割と言われています。
結核菌に感染しても、免疫力で抑えることができていれば、結核を発病することはありません。
しかし、次のような人は免疫が低下しやすいため、注意が必要です。

  • 高齢者
  • 糖尿病の人
  • 胃を切除した人
  • ステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤を使用している人
  • 透析治療をしている人 など

予防のポイント

  1. 免疫力が低下しないように、規則正しい生活を心がけましょう。また、栄養バランスの良い食事と十分な睡眠、適度な運動等が大切となります。
  2. 生後1歳になるまでにBCGを受けましょう
  3. 定期健診を受けましょう
    結核に限らずさまざまな疾患の早期発見のために胸部レントゲン検査を1年に1回程度受けておくことが大切です。かかりつけ医への相談、もしくは肺がん検診(40歳以上の市民に限る。65歳以上の市民は、結核検診を含む。)をご利用ください。 

※65歳以上の方は結核の定期健康診断を受けることが感染症法で定められています。

※医療機関、社会福祉施設、学校等は法律により、定期健康診断の実施、報告することが義務付けられています。 

医療機関、高齢者施設の方へ

医療機関や高齢者施設の職員は、免疫が低下している方と接する機会が多いため、結核を発病している方と接することがあるかもしれません。 咳が2週間以上続く、食欲がない等、結核を疑う症状の方がいましたら、医療機関で胸部レントゲン検査を受けることをお勧めしてください。

毎年9月24日から9月30日は「結核・呼吸器感染症予防週間」です

厚生労働省では、毎年9月24日から30日までを「結核・呼吸器感染症予防週間」として、結核やその他呼吸器感染症に関する正しい知識の普及啓発を行っています。

上記の結核予防に加え、呼吸器感染症(インフルエンザや新型コロナウイルス感染症など)には、マスク着用を含む咳エチケット、手洗い、換気等の基本的な感染対策を心がけましょう。

この機会に、結核・呼吸器感染症に関する正しい知識と対策を身に付けましょう。

2025年の標語

結核予防週間「長引いた 咳に結核 疑って 早い受診につなげよう」

呼吸器感染症予防週間「手洗いマスク 習慣づけて 防ごう呼吸器感染症」

毎年3月24日は「世界結核デー」です

世界保健機関(WHO)では、細菌学者ロベルト・コッホが1882年に結核菌の発見を発表した日にちなみ、1997年から、毎年3月24日を「世界結核デー」としています。

この記事に関するお問い合わせ先

保健予防課(感染症担当)
〒572-0838
大阪府寝屋川市八坂町28番3号(寝屋川市保健所)
電話:072-829-7773
ファックス:072⁻829⁻1247​​​​​​​
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更新日:2025年09月22日