細菌性食中毒にご注意を!!

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細菌性食中毒について

食中毒の原因となる細菌にはたくさんの種類がありますが、特に注意したいのが鶏肉や牛肉に付着する「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157やO111など)」です。

食中毒の原因となる細菌が増殖しても、食べ物の見た目、味、匂いによって判断するのは非常に困難です。そのため、食事の準備をする際には食中毒予防の三原則である「つけない」、「増やさない」、「やっつける」を心がけて食中毒を防ぎましょう。

特に、梅雨時から9月頃までの夏場は高温多湿な状態が続き、細菌による食中毒が多く発生する傾向にあるので、注意が必要です。

原因となる主な細菌と症状

原因となる主な細菌と症状の詳細内容

細菌名

原因食品

潜伏期

症状

カンピロバクター

食肉(鶏肉)など

1~7日

下痢、腹痛、発熱

サルモネラ

卵、食肉など

6~27時間

下痢、腹痛、高熱

黄色ブドウ球菌

弁当、おにぎり、生菓子類

1~3時間

嘔気、おう吐、下痢、腹痛

腸炎ビブリオ

生鮮魚介類及びその加工品

8~24時間

激しい腹痛、下痢、おう吐

腸管出血性大腸菌

牛レバー、食肉(牛肉)など

3~5日

腹痛、下痢(血便)、発熱、HUS(溶血性尿毒症症候群)

食中毒予防の三原則

1.つけない

  1. しっかりと手を洗う(調理を始める前や肉、魚、卵などを取り扱う前後、トイレに行った後などは手洗いをする)。
  2. 器具を使い分ける(包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用、加熱済み食品用などそれぞれ専用のものを用意するのが好ましいが、用意が困難な場合は未加熱で食べるものから先に調理するなど調理手順を考えて使う)。
  3. 食品を保管する際は、密閉容器に入れたりラップを掛けたりする。
  4. 野菜や果物はよく洗ってから調理する。

2.増やさない

  1. 低温で保存する(肉や魚などの生鮮食品や惣菜などは、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れる)。
  2. 冷蔵庫を過信せず、早めに食べる(冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖していることがあります)。
  3. あらかじめ調理した場合は、室温に放置せず速やかに冷蔵庫に入れる。

3.やっつける

  1. 食品(特に肉料理)は中心部までよく加熱する(中心部が85~90℃、90秒以上になるように加熱することが目安です)。
  2. 使用後の調理器具は洗浄、消毒する(塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)や熱湯での煮沸が有効です)。

家庭での食中毒を防ぐ6つのポイント

家庭での食中毒予防は、食品を購入してから調理して食べるまでの過程で、どのように細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかにあります。ここでは、「買い物」「家庭での保存」「下準備」「調理」「食事」「残った食品」の6つのポイントにおける具体的な方法を紹介します。

1.買い物

  1. 期限や保存方法など、食品表示を確認する。
  2. 肉、魚などの生鮮食品や温度管理が必要な食品(冷凍食品)は最後に買う。
  3. 肉や魚などは汁が他の食品につかないように分けてビニール袋に入れる。
  4. 寄り道をしないですぐに帰る。

2.家庭での保存

  1. 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する。
  2. 肉や魚はビニール袋や容器に入れ、汁が他の食品につかないようにする。
  3. 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保てるよう、冷蔵庫や冷凍庫に食品を詰めすぎない(詰めすぎると冷気の循環が悪くなる)。

3.下準備

  1. 調理の前に石鹸で丁寧に手を洗う。
  2. 野菜などの食材は流水できれいに洗う(カット野菜もよく洗う)。
  3. 生肉や魚の汁が、果物やサラダなど生で食べるものや調理の済んだものにかからないようにする。
  4. 生肉や魚、卵を触ったら手を洗う。
  5. 包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用、加熱済み食品用などそれぞれ専用のものを用意するのが好ましいが、用意が困難な場合は未加熱で食べるものから先に調理するなど調理手順を考えて使う。
  6. 冷凍食品の解凍は冷蔵庫や電子レンジを利用し、自然解凍は避ける。
  7. 冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷凍・解凍を繰り返さない。
  8. 使用後のふきんやタオルは塩素系漂白剤で消毒又は熱湯で煮沸した後しっかり乾燥させる。
  9. 使用後の調理器具は洗った後、熱湯をかけて殺菌する(特に生肉や魚を切ったまな板や包丁)。塩素系漂白剤の使用も効果的。

4.調理

  1. 調理前に手を洗う。
  2. 肉や魚は十分に加熱。(中心部を85~90℃、90秒以上の加熱が目安)

5.食事

  1. 食べる前に手を洗う。
  2. 清潔な食器を使う。
  3. 作った料理は長時間室温に放置しない。

6.残った食品

  1. 残った食品を扱う前に手を洗う。
  2. 清潔な容器に保存する。
  3. 温め直す際も十分に加熱する。
  4. 時間がたちすぎたもの、少しでも怪しいと思ったものは食べずに捨てる。

食中毒かなと思ったら

嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。自己判断で市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用せず、早めに医師の診断を受けましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

保健衛生課
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更新日:2021年07月01日