ふぐの有毒部位による食中毒にご注意
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ふぐは猛毒を持っているため、正しく調理しないと食中毒を起こし、時には死に至ることがあります。 ふぐの素人調理は非常に危険ですので絶対にしないでください。
ふぐ毒の特徴
ふぐ毒の主成分は「テトロドトキシン」という名前の神経毒です。テトロドトキシンは無色無味無臭であり、熱に強いため、通常の加熱調理では破壊されません。また、水にさらしても無毒化されることはありません。
ふぐ中毒の症状
ふぐ中毒は麻痺による呼吸困難を引き起こします。特効薬はなく、致死率が極めて高いことが特徴です。また、ふぐ中毒の経過は非常に早く、食べてから死亡までの時間は4~6時間程度です。
- 食後20分から3時間までに、口唇、舌端、指先のしびれが始まります。頭痛、 腹痛等を伴い、激しい嘔吐が続くこともあります。歩行は千鳥足になります。
- まもなく、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難となり、血圧が下降します。
- その後、全身が完全な運動麻痺になり、指さえ動かすことが出来なくなります。
- 意識は死の直前まで明瞭です。意識消失後まもなく呼吸・心臓が停止し、死に至ります。
ふぐ中毒にならないために
ふぐによる食中毒の大半が素人調理で食べたことによるものです。自分で釣ったふぐや知人からもらったふぐの素人調理はやめましょう。ふぐの調理には、正しい知識と技術が必要です。ふぐ処理に関する資格を持った人にお願いしましょう。
ふぐの種別判別は非常に難しいです。また、近年では他の種類のふぐと交雑した雑種ふぐも増えています。
自然毒のリスクプロファイル
自然毒とは、植物や動物がもともと保有している、または食物連鎖により体内に蓄積されるなどした有毒成分のことです。
自然毒を含む食品による食中毒は、致死率の高いものがあるので、注意が必要です。
更新日:2024年08月19日