行政サービスのコスト等の表示 実施要領

寝屋川市が実施する行政サービスについて、事業実施に関する経費等の情報をわかりやすい形で表示することにより、行政の説明責任を推進し、市政の透明性の向上を図るとともに、市民の市政に対する理解と関心を高めることを目的とする。

公共工事、印刷物及び各種イベント等を対象に次の内容を基本とし、実施する。ただし、コスト等を表示することで、市民の理解が深まると判断できるものについては、対象の拡大及び表示内容の充実に積極的に取り組むものとする。なお、他団体との共同事業等についても、可能なかぎりその表示に努めることとする。

市が発注する工事請負費の金額が250万円を超える公共工事に対して「工事表示板」等に請負額及び工事内容を表示する。なお、緊急的な工事や一般的に市民の目に触れないような施設内での工事などについては、表示内容や表示板の設置について考慮するものとする。

• 請負額
  請負費は当初契約額(消費税を含む)とし、「請負額○○千円」「総事業費○○千円 建築工事○○千円、電気工事○○千円」「この工事は1メートルあたり○○千円です」などの表記とするが、市民にとってわかりやすい内容となるものであれば、所管の判断により適切な表記内容とすることができる。
• 工事内容
  工事の目的及び概要などがわかるような記載をすること。また、施設整備事業などについては、必要に応じて完成予想図、全体計画など詳細な情報を記載した「説明板」などを別途設置し、情報の提供に努めるものとする。

工事の変更が生じた場合には、その変更が工事内容の主たるものである場合には、可能なかぎり、その書き換えに努めることとする。

コスト等の表示は請負業者が行い、その費用については工事請負費に含め、市は表示に必要な情報を請負業者に提供することとする。

実施にあたっては、要領の趣旨を踏まえ、各部局において詳細事項を定めることができるものとする。

一般的に市民等に無償で配布することを目的として、業者等に発注して製作した印刷物(委託料の支出を含む)に対し、印刷等の経費を表示する。印刷物とは、広報紙、冊子、ちらし、パンフレット、ポスター等とする。

基本的に「印刷コスト1部○○円(△△部作成)」「この○○は○○部作成し、1部あたりの印刷単価は○○円です」「この○○は企画から印刷まで外注で、○○部作成し、作成費用は○○円です」などの表記とし、単位は円(端数切り上げ)とする。なお、実施要領の目的をふまえ、所管の判断により、適切な表記内容とすることができる。表示場所については、原則として冊子などは末尾の発行者欄に、ちらし、ポスター等は余白に記載することとする。

調査や研究を主たる内容として委託し、その成果品としての印刷物については、所管の判断により、印刷物にかかる経費を算出することとする。

一般市民を対象に、直営、委託、一部委託など実施方法の如何を問わず、市が主催するイベント、シンポジウム等の開催に要する経費(概算含む)を表示する。なお、職員の人件費については、職員の仕事量等に十分な検討が必要なことから経費に含まないものとする。

イベント、シンポジウム等のちらし、ポスター、資料等の余白に、「この○○の経費は(概ね)○○千円です」「この○○の経費は○○千円で、寝屋川市は○○千円負担しています」などの表記とし、単位は千円(千円未満の端数は切り上げ)とするが、市民にとってわかりやすい内容となるものであれば、所管の判断により、任意に変更できるものとする。

経費を表示することで、事業の実施に著しく支障をきたす恐れがある場合は、表示する必要がないものとする。

平成16年4月1日から施行する。