平成29年11月号「伝秦河勝墓(でん・はたのかわかつのはか)」

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砂の広場に伝秦河勝墓が建てられ後方には住宅が建ち並んでいる写真

 寝屋川北岸の丘陵を上ると、住宅地の中に小さな空間がぽっかり現れます。中央に高さ2メートル余りの五輪塔があり、前に一対の石灯籠、後方に方柱状の石塔が立っています。
 五輪塔は聖徳太子の近臣、秦河勝の墓と伝わります。そこに刻まれた碑文は、河勝が秦始皇帝の生まれ変わりとして大和の国(今の奈良県)に生誕したこと、また元の墓石は豊臣秀吉の文禄堤に利用されて失われたため、子孫が慶安2年(1649年)に再建したと記します。
 河勝は京都・太秦の広隆寺建立で有名です。寝屋川市には河勝を先祖とする家があり、周辺には川勝町、秦町、太秦などの地名、川勝山太秦寺まであります。
 江戸時代の地誌に記載されるなど、古くから名高い塔だったようで、今も地元の人々が清掃などをして守っています。

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更新日:2021年07月01日