平成27年7月15日号「茨田堤の碑」
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日本最初の河川堤といわれる「茨田堤(まむたのつつみ・まんだのつつみ)」碑=写真=は、太間町の淀川堤防沿いにあります。すぐ前には、「大阪湾まで約21.9キロメートル」の標識が建てられています。
日本書紀によると、工事は古墳時代の仁徳天皇11年に行われ、淀川の洪水を防ぐために計画されました。難工事の連続で、工事の安全を願う人柱の話も伝わります。
太間町の名は、堤が破れた「絶間」からきたといわれます。この辺りは、紀貫之の土佐日記に出てくる「わだの泊まりの分かれ」の推定地の一つです。
碑はオランダ人技師、デ・レーケたちによる明治の淀川改修から百年になるのを記念して、昭和49年に建立されました。古代にこれほどの大工事が行われたことは驚きです。
更新日:2021年07月01日