令和8年2月号 ものづくりで暮らし豊かに 長野の廃校拠点に 木工クリエイター田中大也さん

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木工クリエイター田中 大也さん

木工クリエイター田中大也さん

大学を卒業し、地域おこし協力隊として長野県南部の松川町に移住しました。“職場”は廃校になった小学校。森の資源を生かす町のプロジェクトで次々と成果を上げ、「新卒のすごい隊員」と評判になりました。

アルプスの山々を望む町の中心部から車で約15分。民家が点在する山あいの狭い坂道を行くと、旧松川東小学校にたどり着きます。校舎やグラウンドは10年前に閉校したときのまま。職員室や校長室をまるごと活用した工房が活動の拠点です。

きっかけは就業体験 新卒で地域おこし協力隊に

縁もゆかりもない松川町を初めて訪れたのは、建築士を目指していた大学4年生のときです。同町は豊富な森林資源と地域の暮らしをものづくりでつなぐ取り組みを進めていて、3Dプリンターのように木材を自在に成形できるデジタル加工機を導入。インターンシップ先の会社が加工機を納入した縁で、設置作業に携わりました。

工房の開設準備でも数週間滞在。町の協力隊の募集を知ると自ら手を挙げました。「元々ものづくりの仕事がしたかったので」と、大学を卒業した4年前に引っ越しました。

いきなり図書館改修 部活立ち上げ中学生も参加

着任すると、いきなり公共施設のリニューアルを任されました。図書館のスタッフから「使われなくなったビデオコーナーに何か作って欲しい」と相談され、鳥かごに似た本棚で囲んだ読書コーナーを設計。アーチ状の複雑なパーツをコンピューター制御の加工機で切り出しました。

組み立て作業には職員や小・中学生も加わりました。町立松川中学校では生徒に呼びかけて「デジタル工芸部」を立ち上げ、部員たちも部活動として協力。ワークショップに参加した町内外の大人たちも巻き込み、受付カウンターや文庫本の本棚も作りました。

最初に手掛けたユニークな形の読書コーナー

最初に手掛けたユニークな形の読書コーナー

家族と田舎暮らし充実 「将来は製材した木材で住宅を」

昨年3月、3年間の活動を終えて協力隊を卒業。任期中に結婚し、家族も増えました。積雪による倒木や停電もありますが、「田舎の生活に憧れていたので楽しく暮らしています」。

妻が2年半かけて建てたセルフビルドの自宅から工房までは徒歩10数分で、独立後も午前8時半には出勤。図書館の改修や住民の依頼で製作を続け、住宅の設計も手掛けています。

工房には丸太などを板にする製材機や乾燥機も併設。切り出した木を製品にするまでの全工程を行うことができ、「将来は地元の木材を使って住宅を建てたい」と夢が広がります。

工房を構える旧松川東小学校

工房を構える旧松川東小学校

私とふるさと

寝屋川生まれの寝屋川育ち。市立成美小学校と市立第九中学校を卒業しました。市駅のそばのせせらぎ公園は自宅から歩いて5分ほどで、友だちとメダカやザリガニを取って遊んでいました。寝屋川の清掃活動に参加したこともあります。

小学校のときに始めた空手は中学校で卓球部に所属してからも続け、高校で黒帯の2段をとりました。

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更新日:2026年01月27日