令和8年1月号 「小さくても勝てるチームを」 古巣で1部昇格目指す ラグビーアシスタントコーチ 平瀬健志さん
リーグワンの前身のトップリーグでプレーする平瀬さん
ラグビーアシスタントコーチ 平瀬健志さん
市立第三中学校で始めたラグビー。高校、大学では関西の強豪校から全国を目指しました。昨年、国内最高峰リーグワンのディビジョン2(2部)に所属する古巣のレッドハリケーンズ大阪に指導者として復帰。「目標は1部昇格」と意気込みます。
小学生のときはソフトボールチームの投手で活躍。第三中学校に野球部がなく、友達に誘われて始めたのがラグビーでした。仮入部中のタックル練習で鎖骨を骨折。両親に猛反対されましたが、3年間、楕(だ)円球を追いかけました。
三中から強豪高校へ 全国届かず初の挫折味わう
1つ上の先輩がいた東海大仰星高校に進学。前年度に全国優勝した強豪でしたが、「負けず嫌いで気後れすることはありませんでした」。
ポジションは速さとパワーが求められる背番号12のセンターで、低く鋭いタックルが持ち味。身長は170cmとそれほど大きくなく、ジムに通い1日5回の食事で体作りに励みました。しかし、高校日本一を掲げた3年生のときの大阪府地区予選は、決勝で敗退。全国に届かず「初めての挫折を味わいました」。
レッドハリケーンズ大阪のグラウンドで
「関東には負けられない」 大体大で大学選手権4強
大阪体育大学でも「日本一のチーム」を目指しました。主将を任された4年生のとき、元日本代表の坂田好弘監督にチーム強化のためニュージーランド遠征を直訴。現地チームに4戦全勝で自信をつけて関西大学リーグで優勝すると、"走るラグビー"を信条に全国大学選手権で17年ぶりのベスト4を果たしました。
同大会では高校の同級生が主将の京都産業大学も4強入り。関西ではライバル同士でしたが、「関東のチームには負けられないと、1回戦からお互いに花道を作って送り出しました」。"激励の花道"は国立競技場での準決勝まで続き、ともに決勝進出は逃しましたが、「一緒に国立の舞台に立ててうれしかった」と振り返ります。
地元の社会人チームでプレー 指導者として古巣に復帰
卒業後、「生まれ育った地元のチームがいい」とレッドハリケーンズ大阪の前身となるNTTドコモ関西へ。主将を2シーズン務め、俊足を生かしてウイングで10年間プレーし33歳で現役を退きました。
親会社の営業職を経てマネジャーでラグビーの現場に復帰。千葉のチームで単身生活も経験し、昨年7月、レッドハリケーンズ大阪にコーチとして迎えられました。「指導者として戻ることができてうれしい。リーグワンは体が大きい外国人選手が多い。経験を生かし、小さくても勝てる戦術やマインドを伝えたい」。その先にあるのは1部昇格と夢の日本一です。
私とふるさと
市立北小学校に在学していたときに入っていたソフトボールチームのコーチを父親が務めていて、よく自宅近くの公園でピッチングの練習をしていました。第三中学校ラグビー部OBの子どもたちも頑張っていてうれしい。レッドハリケーンズ大阪にはまだ使えるボールがあり、機会があれば後輩たちにプレゼントしたいです。
大学を卒業した年にスポーツで市の「特別功績表彰」を受けました。そのときにもらった盾は今も実家にあります。
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更新日:2025年12月23日