令和7年8月号 監督から役者まで「生涯現役で映画の魅力伝えたい」俳優 辻 凪子さん

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俳優 辻凪子さん

俳優   辻 凪子さん

中学生の時に芝居に目覚めた辻凪子さん。映画やテレビドラマに出演し、学生時代に制作した作品は海外の映画祭で上映されるなど“マルチ俳優”として活躍しています。

今年2月からNHKの連続テレビ小説『おむすび』に出演しました。大学生の時にセリフのない買い物客を演じてから、今回が朝ドラ8作目。低い声でボソボソとしゃべる風変わりな薬剤師を好演し、「役が評価されてうれしい」と笑顔を見せます

『桃太郎』の犬役が転機に 俳優目指し高校で初舞台

小学生の頃からお笑い芸人に憧れていましたが、実は口下手で引っ込み思案。「学年が上がるにつれて人前に出るのが恥ずかしくなり、芸人は無理だと悟りました」。

ところが中学校3年生の時に転機が訪れます。学校行事に童話『桃太郎』の犬役で出演し「私の放ったセリフで全校生徒が大爆笑。誰かを演じる役なら人前でも恥ずかしくないことに気付いたんです」。

俳優を目指し、友人には内緒で芸能文化科がある府立東住吉高校を受け合格。演劇をはじめ落語などの伝統芸能も勉強し「怖いものなしで突き進む性格に変わり、女性芸人と初舞台にも立ちました」。

映画やテレビドラマで活躍する辻さん

映画やテレビドラマで活躍する辻さん ©大森めぐみ

“二刀流”で短編映画を制作 国際映画祭で上映も

「東京の大学はあかん」と母親に諭されて京都造形芸術大学の映画学科に進み、2年生の時に自身が主演する短編のコメディ映画『ゆれてますけど。』を企画。監督のなり手がなくて自らメガホンも取りました。

作品はロンドンの国際映画祭で上映。「ブラボー」の喝さいに感激し、3年前には新作の無声映画に挑戦。弁士がセリフなどを語るSFファンタジーの長編『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』を制作、主演し、「自分が思い描いた世界を形にできることが監督の魅力」と話します。

「作品ごとに顔が違う俳優に」公開中の映画では助監督熱演

今年2月に上映された映画『みんな笑え』に憧れの芸人役で出演し「ちょっと夢がかないました」。7月に公開された『逆火(ぎゃっか)』では主人公の部下の助監督に扮(ふん)し、「映画の現場で見慣れている役で、リアルな演技を心がけました」。

目指す役者は「作品ごとに違う顔の俳優」。これまで契約社員や検察官、漫才師など多くの作品でいろいろな役を演じてきました。

将来、もう一つやりたいことは小さな映画館「ミニシアター」の開設。厳しい経営環境を憂い、「自分が撮った映画も上映したいし、おばあちゃんになっても現役の俳優として伝えられる場にしたい」と語り、俳優から監督までこなす辻さんの夢は尽きません。

私とふるさと

市内の小・中学校に通っていました。小学生の頃はよく、駄菓子を買って近所の公園で遊んでいました。大学生の頃には時々、淀川の河川敷へ。走っていると、よく映画のアイデアが浮かんできました。

実家には私の部屋がそのままあります。大学生の頃から飼っているオカメインコの世話を母にしてもらっており、大阪で仕事があると時間があれば帰っています。二拠点生活のような感じです。

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更新日:2025年07月25日