令和5年1月号 「水中の心地よさ感じて!」 経験生かして奄美の海を案内 ダイビングインストラクター岩田浩志さん(52歳)
空気ボンベをつけて海に潜り、いろいろな生き物や日ごろ経験できない景色に出会えるダイビング。24年前、鹿児島県の奄美大島に移り住んだ岩田浩志さんは、ツアー客たちに「奄美ブルー」の海の魅力を伝えています。
誘われて初ダイビング 沖縄の離島で経験積む
初ダイビングは大学2年生のときでした。友人と参加した講習でライセンスを取ると、小笠原諸島に出掛け、美しい海に魅了されました。
翌年、沖縄の那覇から高速艇で約50分の座間味島でアルバイト。「お客さんを海に案内するのが楽しくて、仕事としての魅力を感じました」。
インストラクターはダイビングの技術や正しい知識を持ち、指導や見どころを案内する仕事。潜水士の国家資格が必要で、「その頃、沖縄県が資格取得を呼びかけていたので取りました」。平成5年に大学を卒業。座間味島にそのまま残り、インストラクターとして歩み出しました。
「思いつきと勢いで」 奄美大島で独立
「思いつきと勢いで」と29歳のときに奄美大島に移住。琵琶湖より一回り大きい島の北部の龍郷町で独立しました。亜熱帯性の気候。海は透明度が高く、「強い日差しにキラキラと輝く水中の心地よさはダイビングならではの感覚なんです」。
インターネットが普及し始めた頃で最初は集客に苦労しましたが、奄美空港まで約10kmと近く、「大阪や東京からLCC(格安航空会社)便が飛ぶようになって、お客さんも増えてきました」。
幾何学模様のサークル 一躍人気スポットに
「生き物たちの産卵にまつわる行動やシーンは感動的です」。砂地の海底に描かれた直径約2mの幾何学模様=写真2枚目。ダイバー仲間の間で以前から知られていたというミステリーサークルは12年前、アマミホシゾラフグのオスが作った産卵床と分かり、一躍人気スポットになりました。
春先から現れ、「10cmそこそこのフグが上手に作り、出来栄えも素晴らしい」と感嘆。時期や場所は大体分かっているといい、「事前に見つけた場所に目印の棒を立てておき、ツアー客を案内しています」。
ガイドは安全第一「喜ぶ姿が生きがい」
数年前には悠々と泳ぐクジラを水中で初めて目撃して感激しました。ロシアやアラスカの海から子育てでやって来るザトウクジラと一緒に泳ぐこともでき、「これまでの積み重ねた経験を生かし、お客さんに喜んでもらえたときに生きがいを感じます」。
もちろん安全第一。天候や海の状況確認には細心の注意を払っており「少人数で案内し、ストレスを感じることなく安全に楽しんでもらっています」と気を引き締めます。
私とふるさと
市立成美小学校と第九中学校に通い、東海大学に進学するまで寝屋川市に住んでいました。
小さい頃は田んぼでカブトエビを捕まえ、淀川の河川敷にもよく自転車で遊びに出掛けたことが懐かしく思い出されます。
年に1度、家族と帰省。様変わりした市駅やその周辺に比べて実家の周りはそれほど変わっていません。奄美大島でのんびり暮らしていますが、時々帰る私には、実家周辺の変わらない感じがとても心地よいです。
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更新日:2022年12月23日