令和3年4月号 ''女子鉄アナウンサー''で活躍 久野 知美さん(38歳)

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鉄道員の帽子を被り敬礼している久野知美さんの写真
線路に電車が停まっておりプラットホームで敬礼をしている久野知美さんの写真

今も富山地方鉄道で活躍する旧3000系と再会
撮影:村上悠太さん

 「好きな電車? たくさんありすぎて…」と笑顔を向け「やっぱり寝屋川市を走る京阪電車が一番!」。趣味が高じ、鉄道ファンのフリーアナウンサーとして活躍しています。

‘‘テツのトライアングル’’ 京阪電車で鉄道に目覚める

 市立第六中学校から京都の立命館宇治高校に進学し、最寄りの香里園駅から通いました。その頃から、京阪特急を改造した2階建て車両と、日本初のカラーテレビを搭載した旧3000系をはじめ京阪電車の虜に。
 「私が‘‘テツ(鉄)のトライアングル’’と呼んでいたテレビカーに1階席と2階席があるダブルデッカー車両。今日はどこに乗ろうかと、毎日わくわくしていました」。
 立命館大学に入ると、JR全線を自由に乗り降りできる「青春18きっぷ」で旅行。放送局のアナウンサーになりたくて、このきっぷを使って全国のテレビ局を受けました。

‘‘鉄道育ての親’’ 趣味と仕事結びつける

 局アナ志望はかないませんでしたが、フリーアナウンサーとして東京で活動。所属した芸能事務所のホリプロで京阪電車、18きっぷと並んで‘‘鉄道3大育ての親’’と呼ぶ鉄道ファンの担当マネージャー・南田裕介さんと出会い、「それまで思ってもみなかった趣味と仕事が結びついたんです」。

 「言葉の響きがかわいい」と‘‘女子鉄アナウンサー’’と称してメディアで活躍。その名が広く知られるきっかけは、6年前の寝台特急「トワイライトエクスプレス」の旅でした。

大雪で寝台特急立ち往生 15時間半遅れも「夢のよう」

 平成27年2月1日、プライベートで乗った札幌駅発の寝台特急が大雪の青森で立ち往生。約15時間半遅れて3日早朝に到着した大阪駅で報道陣の取材を受け、翌日のイベントにも記者が駆けつける騒ぎに。スポーツ紙に∧女子鉄アナ928分遅れも「夢のよう」∨の見出しが躍りました。
 「少しでも長く乗っていたい列車じゃないですか。ちょっと得した気分で、女子鉄アナの名前もドーンと取り上げてもらってマネージャーたちも驚いていました(笑)。今でも、夢のような旅だったなと思います」。大阪駅でもらった928分遅れの遅延証明書は大切な宝物になりました。

夢の車内アナウンス担当 3月に鉄道本も出版

 上京した頃、東武鉄道の東上線沿線でティッシュやビラを配るアルバイトをしていました。そこから8年後、その東上線を走るTJライナーや西武鉄道「52席の至福」の自動音声による車内アナウンスを担当。「夢がかない、もう感無量でした」。
 現在も関東私鉄3社の車内アナウンスを務め、毎日爽やかな声で案内。音で鉄道の楽しさを伝えるNHKラジオ第一「鉄旅・音旅 出発進行!」やBS日テレ「友近・礼二の妄想トレイン」などの番組のほか、鉄道イベントにも出演し、この3月には4冊目の鉄道本「東京メトロとファン大研究読本」(カンゼン)を出版しました。
 乗ることを楽しむ「乗り鉄」から始まった興味は今や海外にも。まさに路線拡大中の充実した仕事ぶりを「満足度の満員電車です」と表し「もっと鉄道の面白さや楽しみ方を伝えていきたい」と目を輝かせます。

私とふるさと

 市立国松緑丘小学校の入学に合わせて寝屋川市に移り住みました。

 第六中学校のときにダンスに目覚め、体育祭で毎年踊りを披露しました。5年前にはドラマで話題になった「恋ダンス」をもじって「恋駅ダンス」を作ったほど今もダンスが大好きです。
 高校のときには「はちかづき姫」の伝説に興味を持ち、授業で調べたこともありました。
 社会人になって他市に引っ越しましたが、寝屋川市が今の私を育ててくれたといっても過言ではありません。

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更新日:2021年07月01日