平成30年3月号 大学相撲の名門で主将に 日本体育大学3年生 西 大星さん

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笑顔でガッツポーズをしている西大星さんの写真
相撲の廻しを締めた男性2名が中腰で向かい合っている写真

 市立東小学校を平成21 年に卒業した西大星さん(21歳)は、「もっと相撲に打ち込みたい」と、競技環境が整っている高知県の明徳義塾中学・高等学校、東京の日本体育大学へと進みました。同大学の相撲部は全国学生選手権大会で6回、団体優勝し、学生横綱も輩出しています。4年生になる今年、西さんはこの強豪チームを主将として率いることになりました。市出身の相撲選手として、豪栄道関、宇良関に続いて応援したいところです。帰省の合間に取材に応じてもらいました。
 身長175センチメートル、体重138キログラム、押し相撲が得意な西さん。相撲を始めたきっかけは小学校に上がる前、打上川治水緑地で開かれたイベントで「体が大きいからやってみんか」と誘われたことです。年上の子も含めて3人抜きを達成し、面白くなりました。5歳~12歳の間、寝屋川相撲連盟に在籍。南寝屋川公園の土俵で稽古した仲間に宇良関もいました。小学校では、青年会議所が開催する「わんぱく相撲」で大阪一になるなど大活躍しました。しかし当時は、週に4日、相撲の稽古をして、さらに1日は柔道場に通う生活。子どもながらきつかったので一時、相撲をやめようかと思ったこともあったそうです。
 小学校卒業時、知人の勧めもあって、インターハイで団体優勝したこともある中高一貫校の明徳義塾を選びました。自然環境の豊かな学校で、冗談のようですが、好きだったかぶと虫がいると聞かされたことも後押し、本当にかぶと虫を見られて
うれしかったと振り返りました。寮生活は、洗濯など全部、自分でしなければいけない初めての体験。戸惑ったこともありましたが、「自分から飛び込んだのに、負けるのは嫌」と考えました。中学校で日本一に、高校でも全国大会の上位に進出しました。
 大学に入って、初めは先輩たちに全く歯が立ちませんでした。徐々に地力を上げ、2年生で全国レベルの大会でベスト8に進出するまでになりましたが、3年生のシーズンは「勝たなきゃ、と力みすぎて…」と満足できる内容ではなかったと言います。
 新年度、相撲部の目標はもちろん学生日本一。一方、個人として大相撲の力士を目指すかどうかは、まだ決められないそうです。「もともと体育大学を選んだのは、体のことを勉強できるベストの環境と思ったから。幼い頃からよい先生との出会いが多く、教員の免許を取得して指導者になる道もある」。もし指導者になったら、自分のように相撲に打ち込む子どもをたくさん育て、競技の裾野を広げたいと思っています。

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更新日:2021年07月01日