平成31年4月号 「諦めた夢を追いNFLチアリーダーに挑戦」 藤田真実さん(37 歳)

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チアリーダーの衣装を着て両手をあげ笑っている藤田真実さんの写真
両手を組み微笑んでいるスーツ姿の藤田真実さんの写真

 アメリカで絶大な人気を誇るプロフットボールリーグ(NFL)のチアリーダー。市出身の藤田真実さんは「一度は諦めた夢をかなえたい」と小学校の教師を辞め、その狭き門に挑んでいます。

「小さい頃は運動が苦手」大学で知ったNFLの世界

 「小学生の頃は運動が苦手で、休み時間には一人教室で本を読んでいるような子でした。」それでも、大阪市の御堂筋パレードで見掛けたダンスを踊る女の子の姿に「私もやりたい」と思ったそうです。
 その願い通り中学校と高校でバトントワリング部に。早稲田大学では応援部のチアリーダーで活躍、アメフトの12番目の選手と呼ばれるNFLのチアリーダーを知ったのもこの頃でした。
 「アメフトは全米で一番人気があるスポーツ。何万人という観客の前で踊れるチアに憧れました」
 大学卒業後の4年間、東京のクラブチームなどで活動し、大阪へUターン。プロ野球のオリックスなどに所属しながら「大好きなチアダンス」を続けました。
 しかし、収入や年齢的な不安もあり、渡米になかなか踏み切れませんでした。悩んだ末に夢を諦め、教師の道を歩むことにしました。
 藤田さんは教師になる前、児童や生徒を支援する市の取り組みに参加。不登校の子どもたちと触れ合い、明和小学校ではチアダンスを教えるなど学校の現場で経験を積んでいました。その後、大阪府の教師に採用され、小学校で教員生活が始まると仕事に没頭。「とても楽しく、充実した日々を過ごしました」

「友人のチア合格が刺激に」夢を追いかけ挑戦決意

 しかし、夢は捨て切れませんでした。同じ年の友人がNFLのチアに合格したと聞くと再び夢が膨らみ、昨年6月に小学校を退職。「両親は残念そうでした」が、自ら退路を断ち、NFL挑戦を決めたのです。
 合格にはいくつものテストをクリアしなければなりません。スポーツ選手や芸術家を対象にしたビザの取得も難しく、その道のりはとても険しく、長いのです。

最高峰の舞台目指し「夢かなえる姿見せたい」

「ダンスはもちろん語学やヘアメイクも大事です」という藤田さんは、社会人アメリカンフットボールXリーグのエレコム神戸で活動を再開。練習に励む一方で、様々なダンスや英会話のレッスンを重ねてきました。
 例え合格しても報酬はほとんどなく、2年目は約束されないという世界ですが、「夢を持てばかなえられるという姿を子どもたちに見せたい」。そう語る藤田さんは、強豪のサンフランシスコ・フォーティーナイナーズ(49ers)のオーディションに臨むために3月初めに渡米。最高峰の舞台を目指す挑戦が始まりました。

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更新日:2021年07月01日