令和4年4月号 「ディベート教育」

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学生自身が市の窓口などを直接訪問し、その事業について感じたことや思ったことをレポートしています。
今回は、大阪教育大学附属高等学校平野校舎1年生の楠山仁子さん=写真=による「ディベート教育」です。

大阪教育大学附属高等学校平野校舎1年生の楠山仁子さんの顔写真

2月14日、市総合教育研修センターで「ディベート教育」について取材しました。
ところで、皆さんはこのディベート教育をご存知ですか?
「ディベート」は、提示されたテーマについて肯定側・否定側に分かれて議論するものです。そして、このディベートを教育に取り入れることで、論理的思考力、コミュニケーション力などを養うだけではなく、子どもたちを主体的な学び手として育て、一人一人に「考える力」を育成することを目標とした市独自の取り組みです。現在、市立小中学校ではこの「ディベート教育」に力を入れています。
取材時に、市立小学校6年生の実際のディベートの授業映像を見ました。子どもたちは、市から1人1台配布されたタブレット端末で、事前に原稿を作成したり映像化された資料などを提示したりと、いろいろな工夫をしながらディベートを行っていました。また、SDGs(持続可能な開発目標)を意識させる論題が設定されており、子どもたちが未来の環境などについて真剣に考えている様子も見て取れました。
このクラスでは、議論のつながりを大切にしていて、先生がその内容を板書している様子や、児童がフローシートという用紙に真剣にメモをとっている姿がとても印象的でした。ディベート教育を通して子どもたちは、先述した力だけでなく、メディアリテラシーを身につけたり、クラスメイトの意見を認め尊重する力をつけたりしているといいます。
何より、普段ランドセルを背負って歩いているあの小学生の子たちが、学校でハキハキと自分たちの意見を述べたり相手と質疑応答したりしている姿にとても感心しました。子どもたちの考える力や発信する力を発揮できる場をもっと提供していくことが、日本の将来をより明るくすることにつながるのではないかと感じました。

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更新日:2022年03月25日