水質に関すること
水道水が塩素臭いのですが、大丈夫でしょうか?
水道法では、お客さまがお使いになる蛇口(給水栓)における、水道水の残留塩素の濃度を0.1ミリグラム/リットル以上保持するように定められています。これは、浄水場からお客さまの蛇口まで、水道水を安全にお配りするためのものです。一方、残留塩素は不快な臭い(カルキ臭)の原因となることがあり、より質の高い水道水の供給を目指すため1.0ミリグラム/リットル以下が望ましいとする目標値が示されています。
どうしても塩素臭(カルキ臭)が気になる場合は、10分間ほど煮沸した後に冷蔵庫で冷やしていただくと塩素の臭いは無くなりますが、消毒の効果もなくなりますので、お早めにご利用ください。
水道水の保存期間はどのくらいですか?
水道水の保存期間は冷暗所で3日程度を目安にしてください。水道水には消毒効果のある残留塩素が含まれておりますが長時間持続しませんので、残った水は、飲料水以外の用途にお使いください。保存の際の注意点は以下のとおりです。
・清潔な容器をご使用ください。ジュースやお茶等が入っていた容器は水に匂いが移ったり、雑菌等が繁殖しやすかったりしますので避けてください。
・保存している容器から水を飲むときは、一度コップに移してから飲むようにしてください。直接飲むと口に含まれている雑菌等が容器へ混入し、雑菌等が繁殖する原因になります。
・冷蔵庫等の冷暗所で保管してください。水道水中の残留塩素濃度は、日光の照射や水温上昇により減少してしまいます。
水の硬度(硬水と軟水)について教えてください。
硬度は水の味にも影響を与え、硬度の高い水は口に残るような味がし、硬度の低すぎる水は淡白でコクのない味がするとされています。硬度成分が適度(10から100ミリグラム/リットルくらい、中でも50ミリグラム/リットル前後が多くの人に好まれていると言われています。)に含まれていると、まろやかな味がすると言われています。軟水は肉料理、硬水は和食などに適していると言われています。
塩素はトリハロメタンなどの発ガン性物質をつくるため、浄水器をつけないといけないと聞いたが本当ですか?
水道水はそのままお飲みいただけます。
トリハロメタンの水質基準値は、生涯にわたって飲み続けても人の健康に影響が生じないレベルに設定されていて、安全な濃度レベルに管理されていますので、安心してお飲みください。
なお、浄水器は消毒効果のある残留塩素を除去するため、雑菌が繁殖しやすくなります。また、水質を保つためには定期的なカートリッジの交換等を適切に行うことが重要ですので、取り扱いにはご注意ください。
水道水の色や味について、異常を感じた場合はどうすればいいですか?
水道水を利用されたときに味やにおい等に異常を感じた場合は、他の蛇口でも確認していただき、いずれの蛇口でも同様の異常が感じられるようでしたら、水道事業課・水質担当までご連絡ください。また、他の蛇口で確認できない場合は、異常のある蛇口の配管の交換等が必要な場合がありますので水道業者にご相談ください。
寝屋川市指定給水装置工事事業登録者一覧 (PDFファイル: 429.7KB)
蛇口から緑白色の異物が出てくるのですが、どうすればいいですか?
蛇口先端に取り付けたストレーナー(金網の付いた部品)に緑白色の顆粒状異物が捕捉される場合や、水をくんだ容器の内側に白色の異物が膜状に付着する場合があります。これは、シングルレバー混合栓と宅内給水や給湯配管を接続するホースや伸縮性シャワーヘッドのフレキシブルホースの内側を被覆している樹脂が劣化して剥がれ出てきたものと考えられます。このような異物が蛇口から流出した場合は、蛇口やシャワーの製造会社、工事施工会社等にご相談ください。
水道水が蒸発すると白いものが残るのですが、大丈夫でしょうか?
蒸発して残る白い物質は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分ですので問題はありません。
蛇口から真っ白な水(お湯)が出てくるのですが、大丈夫でしょうか?
蛇口から水を勢いよく出した時に蛇口の上部から空気を吸い込み、こまかな気泡となって水が白く見えることがあり、お湯の場合は、給湯器の中で水が急激に加熱され、水中に溶け込んでいる空気が気泡となって現れることがあります。
どちらの場合もコップなどの容器に汲んでおくと、下の方から徐々に透明になってきますので異常ではありません。
しばらくして透明にならなかった場合は、異物が混入している可能性がありますので水道事業課・水質担当までご連絡ください。
お風呂のタイルや洗面台などがピンク色になるのですが、大丈夫でしょうか?
水道水は塩素で消毒されているため、細菌やカビ等の雑菌はいませんが、空気中には多くの雑菌などが浮遊しているため、ピンク色の色素を持っている零菌と呼ばれる細菌が汚れや湿気の多い場所で繁殖した場合このような現象がみられます。
着色はこうした細菌の繁殖によるもので、水道水そのものが原因ではありません。
これらの細菌は病原菌ではありませんが、着色した部分を清掃し換気を十分に行ってください。
■参考文献
上水試験方法(日本水道協会発行)
上水Q&A対策資料集(大阪府営水道協議会技術部会発行)
更新日:2025年06月23日