水質に関すること
水道水における有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)について
最近、報道等で話題となっている有機フッ素化合物について、多くのお問い合わせをいただいています。
国内の水道水では有機フッ素化合物のうち、これまで幅広い用途で使用されてきたペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)について、令和2年4月1日に水質管理目標設定項目として位置づけられ、暫定目標値がPFOS及びPFOAの量の合計で1リットルあたり50ナノグラム(ナノグラム(ng)は、10億分の1グラムを示す単位)とされています。
令和8年4月1日には水質管理目標設定項目から水質基準項目となり、基準値は、現在の暫定目標値と同様の合算値で1リットルあたり50ナノグラムとなる予定です。
寝屋川市の水道水は大阪広域水道企業団より全量受水しています。有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)の測定については、大阪広域水道企業団で定期的に実施し、これまで国の暫定目標値を下回っていることから、安全性に問題がないことを確認しております。
また、寝屋川市でも、有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)についての水質検査を市内6箇所の配水区末端給水栓において定期的に実施しており、寝屋川市における令和6年度の検査結果は、最大値が10nℊ/Lで、暫定目標値(PFOSとPFOAの合計で50nℊ/L)を下回っています。

水道水の残留塩素濃度について教えてください
水道法では、お客さまがお使いになる蛇口(給水栓)における、水道水の遊離残留塩素の濃度を0.1ミリグラム/リットル以上保持するように定められています。これは、浄水場からお客さまの蛇口まで、水道水を安全にお配りするためのものです。一方、残留塩素は不快なにおい(カルキ臭)の原因となることがあり、より質の高い水道水の供給を目指すため1.0ミリグラム/リットル以下が望ましいとする目標値が示されています。
水道水の保存期間はどのくらいですか?
水道水の保存期間は冷暗所で3日程度を目安にしてください。水道水には消毒効果のある残留塩素が含まれておりますが長時間持続しませんので、残った水は、飲料水以外の用途にお使いください。保存の際の注意点は以下のとおりです。
・清潔な容器をご使用ください。ジュースやお茶等が入っていた容器は水に匂いが移ったり、雑菌等が繁殖しやすかったりしますので避けてください。
・保存している容器から水を飲むときは、一度コップに移してから飲むようにしてください。直接飲むと口に含まれている雑菌等が容器へ混入し、雑菌等が繁殖する原因になります。
・冷蔵庫等の冷暗所で保管してください。水道水中の残留塩素濃度は、日光の照射や水温上昇により減少してしまいます。
水の硬度(硬水と軟水)について教えてください
硬度は水の味にも影響を与え、硬度の高い水は口に残るような味がし、硬度の低すぎる水は淡白でコクのない味がするとされています。硬度成分が適度(10から100ミリグラム/リットルくらい、中でも50ミリグラム/リットル前後が多くの人に好まれていると言われています。)に含まれていると、まろやかな味がすると言われています。軟水は肉料理、硬水は和食などに適していると言われています。
塩素はトリハロメタンなどの発ガン性物質をつくるため、浄水器をつけないといけないと聞いたが本当ですか?
水道水はそのままお飲みいただけます。
トリハロメタンの水質基準値は、生涯にわたって飲み続けても人の健康に影響が生じないレベルに設定されていて、安全な濃度レベルに管理されていますので、安心してお飲みください。
なお、浄水器は消毒効果のある残留塩素を除去するため、雑菌が繁殖しやすくなります。また、水質を保つためには定期的なカートリッジの交換等を適切に行うことが重要ですので、取り扱いにはご注意ください。
水道水の色や味について、異常を感じた場合はどうすればいいですか?
水道水を利用されたときに味やにおい等に異常を感じた場合は、他の蛇口でも確認していただき、いずれの蛇口でも同様の異常が感じられるようでしたら、水道事業課・水質担当までご連絡ください
蛇口から緑白色の異物が出てくるのですが?
蛇口先端に取り付けたストレーナー(金網の付いた部品)に緑白色の顆粒状異物が捕捉される場合や、水をくんだ容器の内側に白色の異物が膜状に付着する場合があります。これは、シングルレバー混合栓と宅内給水や給湯配管を接続するホースや伸縮性シャワーヘッドのフレキシブルホースの内側を被覆している樹脂が劣化して剥がれ出てきたものと考えられます。このような異物が蛇口から流出した場合は、蛇口やシャワーの製造会社、工事施工会社等にご相談ください。
更新日:2025年05月01日