飼い主のいない猫について

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飼い主のいない猫をこれ以上増やさないために

飼い主のいない猫の寿命は3~4年、飼い猫の寿命は15~20年とされており、飼い主のいない猫は厳しい環境の中で生活し、やがて感染症や交通事故などでその命を落としていきます。

また、飼い主のいない猫が増えることによって、糞尿被害による環境悪化など地域住民との軋轢が生じてしまいます。

これ以上、不幸な命を増やさないよう、住民と猫が共存していくためのより良い方法を考えていくことが大切です。

糞尿被害に対する対応について(猫除け方法)

飼い主のいない猫を保健所で捕獲することはできません。猫による糞尿被害には自衛策を講じていただく必要があります。

また、愛護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪です。違反すると拘禁刑や罰金に処せられます。

臭いが強いものを置く

猫の嫌いな臭いや刺激を用いて猫を遠ざけることができます。

木酢液や漂白剤、食用酢、市販の忌避剤等を、倒れにくいコップや皿に入れ、猫の通り道に設置することで、猫が近寄りにくくなります。

臭いのする植物(ハーブ類やかんきつ類)、臭いのする食べ物(ニンニクやトウガラシ)も猫が嫌う臭いを放っているため、有効です。

※猫が嫌う物は雨や風で臭いが薄れてしまうので、定期的に交換してください。

保健所で木酢液のサンプルをご用意してますので、お試しください。1人につき1回分を利用できます。

歩きにくくする

猫は濡れた場所や歩きにくい場所を嫌います。

水たまりができるくらいたくさん水をまいたり、角のある大きめの石や砂利を置きます。

平らな場所であれば、黒いビニールで一面を覆うと効果的です。つるつる滑るため、猫が上に乗るのを嫌がります。

猫よけ器(超音波発生装置)を置く

超音波で猫を寄せ付けない機器がホームセンター等で販売されています。

ただし効果の程度は猫によって異なるため、お試しとして保健所にて猫よけ器(超音波発生装置)の貸し出しを行っております。申請者1人につき1回の利用ができます。

飼い主のいない猫にエサを与えることについて

飼い主のいない猫に対し「かわいそう」という気持ちからエサやりをしていませんか?

かわいそうだからとエサだけを与えていると猫が一か所に集まってしまい、頻繁に交尾を行っていきます。その結果、不幸な命を増やしてしまい、糞尿・いたずらなど近隣住民への被害が発生してしまいます。

飼い猫が問題を起こすのであれば飼い主に苦情を言うこともできますが、飼い主のいない猫の場合、被害を受けている人とエサを与えている人でのトラブルや、猫を傷つける事件に発展する可能性があります。

飼い主のいない猫は自然に発生したものではなく、飼い猫が捨てられたことで増えていきました。なによりもまずは猫の飼い主が責任のある飼い方をすることが大切です。

不幸な猫を生み出さないため、そして地域の生活環境悪化によって猫を嫌われものにしないためにも、エサを与える場合はルールを守りましょう。

・決まった場所で、できる限り同じ時間にエサを与える。

・食べ終わるまで待って、エサやり後の清掃をする。

・他人の土地をエサ場にしない。

・地域にフンがあればすぐ清掃する。

・避妊・去勢手術を行い、不幸な猫を増やさない。

飼い主のいない猫を減らす活動について

飼い主のいない猫を減らすための方法として、TNR活動があります。

TNR活動とは、飼い主のいない猫を捕獲(Trap)して、避妊去勢手術(Neuter)を行い、元居た場所に戻す(Return)活動のことです。

手術によって一代限りの命となった猫は、その印として耳にV字カットがされており、さくらねこと呼ばれます。

猫は1年間で20匹以上の出産をするため、数年間放置すると数百匹単位まで増えるとされています。

飼い主のいない猫に避妊去勢手術を施すことで、不幸な命の増加を防ぐだけでなく、発情期の鳴き声なども抑えることができます。

また、寝屋川市では「所有者不明猫避妊去勢手術費補助制度」を設け、飼い主のいない猫への避妊去勢手術を推進していきます。

猫の飼い主の責任

寝屋川市は交通量が多く、住宅も密集しています。猫を屋外で飼うことは、近隣への迷惑だけでなく交通事故、感染症、猫どうしのケンカなど、猫自身への危険もいっぱいです。

人も猫も快適に暮らすためには、その環境にふさわしい飼い方が必要です。一般的に、屋内での飼育、身元の表示、避妊去勢手術が推奨されています。

飼い主の責任には、動物を正しく飼い、愛情を持って接するだけでなく、最期まできちんと飼うことも含まれます。勝手な都合で動物を捨てることは、動物を危険にさらすだけでなく、近隣住民にも多大な迷惑になります。

愛護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪です。違反すると、拘禁刑や罰金に処せられます。

地域全体で協力しましょう

寝屋川市だけでなく、日本各地で飼主のいない猫をめぐって住民間でのトラブルが発生しています。

猫が好き、猫が嫌い、猫を排除したくはないが生活環境被害を受けて困っているなど、人によって考え方はさまざまです。

ですが、いずれの方々も、問題を何とかしたいという思いは同じはずです。

お互いの立場を尊重しながら歩み寄り、猫との向き合い方について、地域のみなさんでしっかり話し合いましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

保健衛生課
〒572-0838
大阪府寝屋川市八坂町28番3号(寝屋川市保健所)
電話:072-829-7721
ファックス:072-838-1152
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更新日:2025年11月28日