寝屋川再生ワークショップの実施報告 第2回ワークショップ(平成16年9月12日)
点野茨田の樋跡歴史親水公園ワーク(平成16年度第2回ワークショップ)
寝屋川再生ワークショップ平成16年度の第2回は、点野地区の歴史親水公園づくりの2回目です。
今回は前回にも増して50人という多くの参加者があり、うれしい悲鳴でした。淀川河川事務所の方や大阪府河川室の方など、行政関係者も多く参加され、寝屋川の住民参加の取り組みが注目されていることがわかります。
まずは歴史親水公園の計画づくりです。これまでの検討作業をふまえて作業にかかりましたが、初めての方も多くの、途中で解説を追加しました。歴史を活かした公園づくりでも、水の流れを確保することは重要です。その提案が多くだされました。また、人の動線と自動車のあり方(アクセスや駐車場のあり方)も考えなければなりません。日陰の確保も重要です。
5つのグループに分かれての検討はあっという間に過ぎ、全体発表の後、幸町の警官住宅宿舎の公園計画づくり経過も説明されました。また、駅前公園の管理や安全性確保の方策についても、大阪府からの説明があり、次回以降に検討することになりました。
最後にいつものふりかえりを行ない、澤井先生の実験室に下りて、寝屋川駅前の河川水利模型の説明を受けました。かなり正確なモルタルづくりの模型で、学生さんたちの苦労がしのばれます。
こうして第2回のワークショップは終了しました。点野の現地では日常、周辺の新興住宅地に住む子ども達が遊ぶ姿が見られており、次の世代を担う子どもたちの参加も重要です。今後子どもたちに意見を聞くことも考えていきたいと思います。
参考:茨田の樋(跡)について(点野の歴史公園的整備)
茨田(まった)の樋(跡)は、昔淀川から用水を取り入れた歴史的遺産。大きなイチョウの木がランドマークとして目立っています。
地元住民と、ねや川水辺クラブ・寝屋川再生ワークショップのメンバーが協力して自然型で整備した、点野の用水路に隣接しており、その周辺については、公園的な整備が期待され、地元の人たちと協働で計画づくりをすすめていくことになりました。
住民が自主的に水路整備に取り組むことで、行政としても積極的に関わっていくことになったものです。堤防を超えたところには淀川河川公園があり、既に船着場ができています。これは震災後にできたもの。今回の地点はその堤防を越えたあたりで、場所としては良好です。その下流には点野のワンドがあります。このワンド群の保全も国土交通省に働きかけていきたいと考えています。
現在は淀川河川整備計画基礎原案には挙げられていないため、ここを加えていただくよう、寝屋川市役所から淀川河川事務所に対して要望を出していただいています。
今後継続的な働きかけしていくことも大切です(ねや川水辺クラブ・寝屋川再生ワークショップでは、ワンドの清掃活動にも関わりだしており、この継続も重要です)。
資料: 第2回進行案、第1回記録、これまでの経過、茨田樋関係現況資料、イメージスケッチ(その他大阪府から寝屋川市駅前整備の図面、幸町大阪府警宿舎周辺の公園計画についても説明)
第2回 検討風景 平成16(2004)年9月12日(日曜日)

これまでの経過など、一通りの説明を聞きます。
50名の参加者がありました。

第1回の記録を貼り出して、思い出してもらいます。
窓からは淀川が見えます。

淀川流域と大和川流域の巨大航空写真です。
寝屋川の位置がわかります。

グループ討議はいつものとおり、わいわいがやがやです。

発表です。勝二(しょうじ)さんです。
勝二さんは初年度のビデオ撮影でお世話になりました。

池原さんの発表です。池原さんはねや川水辺クラブからの参加です。

大阪府の松原さんから、寝屋川駅前の管理の方法などについて情報提供をうけます。

摂南大学の学生さんがつくった、寝屋川駅前親水河川空間の模型を前に解説を聞きます。

親水河川空間の模型はとてもよく出来ています。
木製デッキや階段、せせらぎ水路なども本物そっくりです。
更新日:2021年07月01日