寝屋川再生ワークショップの実施報告 第4回ワークショップ(平成13年11月3日)

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第4回寝屋川再生ワークショップ

11月3日、第4回ワークショップを開催しました。

参加者が組み立てたEボートに乗り体験乗船の様子の写真

11月3日、第4回ワークショップは、寝屋川市駅前の市立産業会館で行なわれました。
開会に先立ち、10時過ぎから会場前の寝屋川でEボート(組み立て式10人乗り手漕ぎボート)を組み立て、これを浮かべて体験乗船をしました。あいにくの雨でしたが、皆元気に乗り込み、駅前の橋の間を往復しました。船からの景色は全体的に灰色で、特に寝屋川市駅は全く見えませんでしたが、気分は晴天、橋の上を行く人は珍しそうに船を見ていました。

橋の下にあるEボート乗船場所に梯子が立て掛けられている写真

Eボート乗船位置

橋の下で参加者が合羽を着て、Eボートを組み立ている様子の写真

Eボート組み立て風景・駅前大和銀行前橋の下(1)

参加者がEボートの船に仕切り組み立ている様子の写真

Eボート組み立て風景・駅前大和銀行前橋の下(2)

Eボートの組み立てが完成した脇に参加者が立っている写真

Eボート組み立て風景・駅前大和銀行前橋の下(3)

「Eボート」は軽くて、軽トラックでも運べる大きさにたたむことができます。しかし今回は水面との距離が大きいため、船を下ろすのが一苦労でした。船遊びをするためには、乗船場が必要なようです。いずれにしても体験したメンバーは大満足。摂南大学の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。イベント保険をかけさせていただきましたが、事故もなく一安心でした。今日のひとこと:「Eボートは、いいボート(笑)」。

参加者がレインコートを着て寝屋川をEボートに乗り漕いでいるなか、奥の橋から見物客が傘をさして見ている写真

寝屋川を行くEボート

橋上からEボートを漕いでいる参加者たちを傘をさして見物する人たちの写真

橋上から見物する人たち

雨が降る中、10名の参加者がEボートに乗り全員で漕いでいる写真

Eボートを漕ぐ(1)

雨が降る中、レインコートを着た10名の参加者がEボートに乗り漕いでいるのを、川沿いを傘を差して歩く2名の人が見ている写真

Eボートを漕ぐ(2)

昼食を(とれる人は)とって会場に戻り、1時から第4回の始まりです。進め方の説明があった後、寝屋川再生プラン(コンサルタント案)について解説がありました。寝屋川を再生していくためには、治水はたいへん重要であることはもちろんですが、「川を魅力的にするための、人々の川への関わり」「日常的に川に親しむ環境づくり」「生物の多様性を確保すること」「住民と行政の協働」「上流下流のネットワーク」などが参加者の共通認識として考えられるという説明がありました。
また、基本方針(案)としては、以下のようなものが示されました。

  1. 川に親しめる場をつくる(例えば、水辺におりることができる場づくり、水辺を眺めることができる場づくり、生き物とふれあえる場づくり、水辺で遊べる場づくり)
  2. 川だけでなく周辺も一緒に考えていく(例えば、川と一体化した公園・団地・施設づくり、川に配慮した道づくり、雨水の活用など)
  3. 川に関する日常的な活動を続け、発展させる(例えば、水の循環に配慮した暮らし、川を美しくする活動の継続、組織づくり、ネットワークづくりなど)

以上のような説明があった後、第3回で出されたアイデアをもとに、コンサルタントが作成した整備保全のイメージ図に対して、「賛成意見」、「反対意見と対案」、「追加意見と質問」という3つの種類に分けて作業しました。

会議室内にグループに座っている参加者が、テーブルに資料や模造紙を置いて熱心に話し合いを行っているワークショップの様子の写真

作業風景

右側に大きなガラス窓のある会議室内で、参加者がグループごとに分かれてワークショップを行っている様子の写真

全体風景

具体的なイメージ図があり、かつ、寝屋川がすぐそばに見下ろせる会場であることから、様々な追加意見も出てきました。夢は持っておくことが重要です。当面不可能なことでも、きっちりと記録にとどめておくことが、今回の再生ワークショップの大きな意義ではないでしょうか。
整備・保全のイメージの検討に続いて、今後、行政や市民が川にどうかかわっていくのか、かかわる主体(市民中心・市民と行政・行政中心)別に、短期(3年以内)~中期(5年から10年)~長期(10年以上)に分け、グループで相談・検討し・成果物をつくっていただきました。
作業の途中で、各地の事例紹介や参考資料の解説、ワークの今後と市民活動についての説明もしたので、時間が延びてしまいました。申し訳ありませんでした。

各班別の発表も急いで行ないました。さらに、今後、分科会などつくり、委員が率先して継続的に川にかかわって行くべきという全体の意見を踏まえて、ワークショップの今後のあり方、分科会を具体的にどうするのかを議論をするため、各グループごと・提案のでている分科会ごとのとりあえずの世話人も選出するというあわただしい展開でしたが、皆率先して名乗り出ていただきました。

ワークショップ会場のガラス窓から見える寝屋川と周辺の写真

会場から見る寝屋川

寝屋川と周辺を高台から撮影した写真

寝屋川の様子

このワークショップには、川の清掃活動など既に川に関する取り組みを進めている人や、自然や水辺の動植物についてよくご存知の方、川のことを学びたいという人、そして、なんだか分からないけれど川が好きという人など、いろいろな人が集まっていますが、今回の成果を次につなげるためにも、集まりを継続することになったことは、大きな意義があります。市民同士が横のつながりを持って、主体的に活動できる仕組みが整えられつつあるわけです。
旗上げアンケートでも今後も継続して参加したい人がほとんどでした。(来春、卒業等で出席できなくなる人などを除いて全員)

終了は1時間も延びてしまいましたが、世話人をかって出てくれた皆さんは、残って今後の活動について打ち合わせをしました。
今回参加できなかった皆さんには、検討委員会の案内を出し誰でも参加できる検討委員会にしていくことがいいと思います。一人でも多くの人の参加が望まれます。

2名の参加者が大きな模造紙を高く持ち、男の子が発表している様子の写真

大事なお知らせ

今回のワークショップは、当初4回までの予定でしたが、まとめの会が必要と考え、来年(平成14年)1月ころに第5回を実施することにしました。第5回は、今回の結果をもとに、寝屋川再生の大きな方向性を確認し、川づくりにとって望ましいネットワーク(どのような組織や市民活動が望ましいのか、など)のあり方について合意形成をめざしたいと思います。
みなさん長時間、ほんとうに御苦労様でした。

グループごとに座っているワークショップの参加者が、それぞれ色の違う紙を手に持ち上げている写真

旗上げアンケート

世話人が一つのテーブルに集まり、話し合いを行っている様子の写真

ワークショップ終了後、世話人が集まりました

ワーク今後の方向性・あり方を11月15日に検討委員会を開催し議論しました。

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更新日:2021年07月01日