寝屋川再生ワークショップの実施報告 第3回ワークショップ(平成13年9月24日)

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第3回寝屋川再生ワークショップ

平成13年9月24日、第3回ワークショップを開催しました。

澤井先生が仲間と作った近自然型河川整備の模型の写真

9月24日(月曜日・休日)、第3回ワークショップは、総合センターで、まず9時から、第2回に実施した「川あるき」のビデオを観ました。「暑かった」「第6ゲートの黒い水はすごかった」「ごみ拾いの活動は大切」などと話をしながら時間が過ぎていきます。助言者で来ていただいている摂南大学の澤井先生が、近自然型河川整備の模型と、自分の係わっているビオトープの砂でできた模型を展示してくれました。「やっぱり模型があるとわかりやすいね」といった声があがります。
都市河川の整備例である尼崎市庄下川(しょうげがわ)の写真も展示しました。寝屋川に似た都市河川で"犬走り"の様なものがありますが、ここでは手すりもあります。

尼崎市庄下川が整備されている様子を撮影した写真が展示されているパネルの写真

委員である小学生の竹井君は、寝屋川の上流部から下流天満橋まで川ウォッチングをした調査結果を展示してくれました。すばらしい。

模造紙に大きな地図が書いてありたくさんの写真が貼ってある竹井君の調査結果の写真

第3回は、10時から作業開始。はじめに寝屋川市担当者から、前回参加者から出された質問・疑問に答えて、「友呂岐水路は近い将来下水道の整備により水質向上が期待できる」「第11水路は今後清掃予定である」「農業用水の管理は農業者や市が役割分担している」「打上川治水緑地の説明」「生活排水を川底に工夫して浄化処理する取り組みを計画したが、水が汚れすぎていて具体化出来なかった。」などの説明がありました。
次に寝屋川計画づくりと題して、整備の可能性のある6箇所の候補地から、各グループでの検討個所を決めて、保全・整備のあり方を考えました。
なお、今回からは、大阪府の河川室と枚方土木事務所寝屋川出張所の方々もオブザーバーとして参加され、グループに入って議論に加わっていただきました。

机に模造紙を広げ、書く内容を検討している参加者の写真

結果は、寝屋川公園墓地周辺、打上川治水緑地の下流周辺、府立高専周辺、寝屋川市駅前の4箇所が各グループの検討対象となりました。前回同様、わいわいがやがやという和やかな雰囲気で進行して、時間が足りなくなりました。グループごとに力作ができあがりました。

机を囲んで座り、それぞれ手元にある紙に描き込んでいる参加者の写真

全体発表も例によって行ない、旗上げアンケートも実施しました。「これまでで最も気づいたこと」という質問では、「様々な取り組みが必要ということ」に旗を上げた方が最も多い結果となりました。

旗上げアンケート:これまでで最も気づいたと

  1. 川は意外にきれいだったこと 6
  2. 治水は大切だということ 2
  3. 生活排水が問題だということ 9
  4. 様々な取り組みが必要ということ 22
  5. その他 0
手に持った紙を上に掲げてアンケートをとっている参加者の写真

6つのグループごとに作成した成果物は、そのイメージをこわさないように資料にまとめます。
「自然の素材」「出入り自由に」「川は蛇行すべし」「寝屋川市のシンボルに」「川へ下りる階段」「駅ビルから地下道」「川を眺めるガラス張り窓」「親水公園」「川を広げよう」「石積みの歩ける道」「木陰」「ボランティア管理の清掃小屋」「ゆっくり川が見える橋」「水をきれいに」「河川公園(遊べる川、わんどなど)」といったアイデアがたくさん出たので、まとめるのは一苦労です。

前に立って模造紙を持っている2人の男性と指し棒を持ってマイクで話をしている男性の写真

全体発表風景

発表が終わり、席についたまま、または立ちあがって雑談をしている参加者たちの写真

ほっと一息

模造紙に沢山の付箋が貼られた1班の成果物の写真

1班の成果物

色々な色のペンを使って書き込んだ3班の成果物の写真

3班の成果物

各回、その日の最後に各委員に記入してもらう「ふりかえりシート」。その内容をみると、「がっかりしたこと」で「寝屋川にいろんなごみが落ちていたこと」といった指摘もあった反面、「気づいたこと」や「うれしかったこと」などの中には、
「多くのアイデアがでてきている」
「人がいなければ川が滅ぶ」
「関心を持っている年齢層の広さ」
「階段を作りたい人が多かった」
「公園づくりは夢ではないのでは!」
「このようなワークショップがあること」
「ごみを捨てない、拾う運動をすぐに始めようという意見の多かったこと」
「川についてのいろいろな知識が身に付きました」
「このままで終わらせたくない」
「他から来る人に寝屋川をもっと知ってもらいたい」
「市民と行政の協働作戦」
などなど、積極的な意見が多く出ました。

このように単なる計画づくりに終わらせたくないという皆さんの熱気が伝わってくる結果となりました。
第4回では、今回の結果をもとに、イメージを更に前進させ、また活動や組織のあり方などについて検討する予定です。
みなさん御苦労様でした。

「寝屋川再生プランワークショップ 第三回ねや川計画づくり」と書かれた張り紙の写真

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更新日:2021年07月01日