大谷の地蔵堂

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寝屋川市の歴史

寝屋川市の文化財

大谷の地蔵堂(おおたにのじぞうどう) 寝屋

石積みで築いた基壇の上に置かれた小祠にある地蔵堂の写真

JR学研都市線と府道枚方富田林泉佐野線のあいだの道をJR星田駅の方からタチ川を渡って南へ進み、東西に道をはさんで住宅街になっているあたりが大谷地区です。 タチ川の石橋をこえると道の東(左)側に石積みで築いた基壇の上に置かれた小祠があり、その中に弘法大師の石像が安置されています。

この道は東高野街道といい、高野山参りの幹線道路でした。街道の所々に弘法大師像がまつられています。大谷地区は、この道沿いで昔から高野山参りの通行人に宿を貸したり、食事を与えたり、時には病人の世話をしていたのでしょう。

『河内誌』という昔の書物に大谷の地は星田村と寝屋村のニ村から分かれた土地とされ、今では道の東側が交野市、西側が寝屋川市になっています。大谷というのは両市にまたがる総称です。市内で最も古い街道をはさんだこのあたりの家並みは昔をしのばせるたたずまいです。

この大谷地区のなかほどに地蔵堂があり、地域の信者によって維持管理されています。せまいながらも内部は十数人の会合もでき、毎月17日に観音講が行なわれています。地蔵菩薩の本尊は小像ながらすぐれた作品で、所蔵の釈迦涅槃図(しゃかねはんず)も文政4年(1821年)西蓮寺清誉上人の裏書のある立派なものです。

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更新日:2021年07月01日