大将軍
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寝屋川市の歴史
寝屋川市の文化財
大将軍 高柳
「大将軍」というのは大安や仏滅などとともに暦(こよみ)の吉凶をつかさどる八将軍、太歳神(たいさいしん)、大将軍、太陰神(たいおんしん)、歳刊神(さいきょうしん)、歳破神(さいはしん)、歳刹神(さいせつしん)、黄幡神(おうはんしん)、豹尾神(ひょうびしん)という方位の神のひとつですが、そのなかでも代表的な立場で古来より最も恐れられていました。
高柳・黒原・太秦(うずまさ)・高宮の地区には「大将軍」という小字があります。石津には「大上戸」、三井には「大上権」、太秦には「大上こん」がありますが、これらは大将軍のなまったものと考えられます。大将軍をまつった場所や地域をさしているのでしょう。
高柳村の鬼門(きもん、北東)といわれた方角に、昔は木々がうっそうと茂り、たぬきがすむと恐れられていた場所がありました。高柳村ではそのころ異変が続いていました。村中で話し合われ「鬼門を粗末にしているからだ。大将軍をまつろう」ということになりました。これが高柳村の「大将軍」のおこりで、以来、村人の厚い信仰を集めてきました。
更新日:2021年07月01日